二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【イナイレ】〜俺のサッカー〜『第四章・暁の弟をスカウト!?』 ( No.152 )
- 日時: 2011/06/07 22:16
- 名前: まい (ID: gG3G93SR)
〜第22話〜「親父が知っている事実」
アツヤは声のする方向に振り返った。しかし、そこには誰もいない
?「君、もうちょっと上を見たら?」
言われた通りに少し見る角度を上げてみる。目の前に大きな木がある。すると木の枝には暁の親父が酒を片手に、両足をぶら下げてこっちを見ていた。
親父「悪いね、喧嘩したところ見ちゃった☆」
ア「そんな陽気に俺に話すなんて、本当にあんたらは親子だな」
親父「直也が陽気に話していたと思っているのか?」
ア「あんたほどではないけどな」
すると、親父は木の上から身軽に着地をする。そしてアツヤの方へゆっくりと歩き出しながら淡々と話す。
親父「さっき直也が言った『あいつ』って気になるかい?」
ア「誰だ?」
親父「実は、直也自身なんだよな」
ア「はぁ?・・自分?」
親父「もっと言うなら、8年前の自分の目だ」
それは、俺が名前を付けた時だったな
親父『お前の名前は暁 直也だ!!「暁」は俺の苗字だし、名前は早く傷を治すようにな』
直『おじさん僕のせなかの傷なんて治らないんだよ。なんで僕にかまうの?』
親父『何を言っているんだ?』
直『僕にかまわないでよ!!』
親父『!?お、おい』
直『この傷は一生は治らないんだよ!!この背中の傷は僕を一生しばるものなんだ!!僕には家族なんていない・・・生きていたって僕は何の価値もないよ!!!』
その時の直也は大量の涙で顔がぐしゃぐしゃだった。今でも覚えている・・・あの悲しみと絶望を入り混じったさ顔と孤独な目・・・その時の自分の目が君に似ていたんじゃないか?
ア「暁は俺と同じ目だった?あんたはその後どうしたんだ?」
親父「確か・・・『だったら、俺が家族になってやるよ』って言った。その後に・・・」
親父『こんな小さな子供を助けられない大人なんて「クズ」に等しい・・・いいか?人間なんてものは一人だけじゃ何もできない弱い生き物だ。だがな・・・同時に人間は支え合うことができる、なんとも不思議な生き物でもあるんだ。だから、俺はお前を支える【土台】となってやるよ』
親父「——とカッコイイ台詞を言ったのだ!!」
ア「・・・(無視)でもまぁ、暁が怒った理由はわかった。あんたのおかげで俺が謝れそうだな」
親父「そう言えば、君の名前はなんて言うんだ?」
ア「吹雪 士郎だ。覚えておけよ、おっさん」
そう言ったアツヤはキャラバンの方にスタスタと歩いて行った。親父はその後ろ姿を見て真剣な顔で見送った。
親父「あれが、吹雪 アツヤ君・・・ホントに昔の直也にソックリだな、だが情報以上にあれは不安定だな・・・あのままでは、いつか暴走してしまうな」
親父が言った意味不明な言葉は誰も気づかない、はたして、親父の言った言葉の意味とは?
次回予告!!〜暁バージョン〜
今回で弟の颯音に親父がキャラバンに参加になった。まったく、面倒なことになったし、しかも吹雪と喧嘩しちまったよ・・・
次の目的地は福岡だ。どうやら円堂のじーさんが書いた究極必殺技の裏ノートがあった・・・それを覚えれば俺はもっと強くなれるのか?
そんな時に俺は赤髪の少年と出会ってしまった。はたしてこれは運命なのか?
次回!『第五章・運命は動き始めた』
お前、どこかで俺と会ったことがあるか?