二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【イナイレ】〜俺のサッカー〜『第五章・運命は動き始めた』 ( No.157 )
日時: 2011/06/10 20:38
名前: まい (ID: IRDFwr.p)

〜番外編〜「10日はXデー その1」

ある日の夜、俺は颯音がうるさくて眠れなかったのでキャラバンの上で寝転んでいた。何回か寝返りをして落ち着かなかった。

暁「・・・眠れない」
?「直也!こんな所で何をしているんだ?」

と不意に話しかけて来たのは親父だった。俺は親父の存在を確信したら「だから?」と返事をする

親父「まったく冷たい奴だな、初めて誕生会を開いたときはあんなに無邪気だったのにな〜」
暁「昔は昔、今は今だ」
親父「そうかたい事言うなよ、あぁ〜やっぱり懐かしく思う、あの時の事を・・・」
暁「親父も思うのか?・・・あの時は壱松もいたしな」


それは、7年くらい前だった。親父と出会って1年が経ったんだ。でも、相変わらずサバイバルはやっていた。

壱「今日の獅子狩りはなかなかだったな、直也!!」
直「うん!」
親父「すっかり慣れて来たな」
颯「とうぜんだろ!直也兄貴なんだから!!」

颯音はこの時6歳、壱松は10歳だった。あ、ちなみに颯音は俺の一つ下の年なんだ。今は中一だ。

直「僕っていつになったら年をとるんだろう?」
親父「・・・あ!!」
直「な、何?」
親父「すっかり忘れてた!!颯音、壱松」
壱「父さん、俺はもう用意はできてるよ(汗」
颯「俺もだぞ!まさか・・・」
親父「い、家に置いてきた」
直「さっきから何を言ってるの?」

その時の俺の頭の上のクエスチョンマークがいっぱい出ていた気がする。三人は俺のことを警戒しつつ小声で何かしゃべっていた。その会話は聞き取れなかったけど、多分こう言ってたんだろ?

親父「ボソ)どうする?」
壱「ボソ)元々は父さんのやつでしょ?だったら早く取りに行きなよ」
颯「ボソ)でも、兄貴にあやしまれるぞ」
親父「ボソ)だよな、よし・・・直也!!」
直「え?」
親父「・・・一回家に帰ろう!」
全「えぇ———!!!!」

なぜ叫びをあげたかと言うと、サバイバルをしている山から家までの距離は片道3時間くらいかかる。しかも、怖いお袋がいるのである。

颯「なんでそうなる!?」
親父「頼む、雪枝(ゆきえ)に一人で会うと絶対ケンカする!!」

ちなみに「雪枝」と言う人が俺達のお袋だ。親父はお袋のことが苦手でケンカをするといつもお袋が勝つんだ。

と言うのも無理はない、なぜなら・・・お袋は、昔大分で暴れた元暴走族の番長だったからである。普段は優しくて眼鏡をかけているが、バイクに乗ったり、眼鏡を外したら人が変わって荒々しく口調になり、喧嘩腰になりやすくなる。

なんでも、番長だった頃は「雪の女王」と恐れられていたらしい、どうしたらそんな危険な人物と結婚してしまう親父もおかしいと思う、

親父「とりま、早く行こうぜ!!」
全「はぁ〜」

こうして、親父が忘れたものを取りに行くために俺達は片道3時間掛けて徒歩で家に向かった。