二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【イナイレ】〜俺のサッカー〜『第一章・氷のテクニシャン』 ( No.16 )
日時: 2011/04/19 17:31
名前: まい (ID: fZsaSKPw)

〜第七話〜「勝つ自信は・・・」

暁は自分の生徒と一緒に夕飯を食べている。食事をしながら生徒との会話が盛り上がる。話している内容は雷門についてだ。

暁「さっきの人達はサッカーがうまい中学の雷門中なんだ」
男子A「ふ〜ん先生とどっちがうまい?」

不意を突かれた質問、頭の中でどう答えればいいのかを暁は把握する。

暁「多分あっちの方がうまいぞ」
男子B「先生はサッカーやったことあるのか?」
暁「まあ、やった事ぐらいある」

本当は「雷門からスカウトされるほど、うまい」とは言えない暁であった。なぜなら自分を慕ってくれている生徒にそんなことを言えば「やればいい」とか言い返されて困るからである。

女子B「明日の授業は何するの?」
暁「あ、そうだな・・・」
男子B「考えてなかったんですね?」

ちなみに生徒の授業の内容を考えるのも先生である暁の仕事だ。暁は明日、吹雪と一騎打ちすることしか頭にしかなかったので考えていなかった。

しかたないので直接聞いてみることが良いと判断したので暁は立ち上がって聞いてみた。

暁「みんなは何がしたい?」

大半の子供の反応は体育に決まっている。そこまでは予想通りに「体育がいい!」と聞こえた。

暁「何の競技がいいんだ?」
男子達「サッカー!」
暁「はい?」
女子達「うん!サッカーがいい」

まさかのサッカーがしたいと言う声も聞こえたのだ。これには暁も予想外であった。

暁「え〜となんで?」
男子達「やりたいから!!」
暁「それは理由になってないと思うぞ」
中「その話の流れ的にサッカーだろ暁先生?」

暁を小馬鹿にする態度で来たエプロン姿の中山しかも暁の隣に座る。中山の態度に少しムカついた暁は睨む

暁「中山、先生と言うな」
中「まぁまぁそういえば明日は暁先生は一騎打ちするんだよね」
暁「おい!余計な事を・・・」
女子A「えぇ!?先生本当なの!?」

暁の顔は真っ赤になった。中山の方をサイド見ると腕を組んで鼻で笑っている。少々殴りたい気持ちの暁だったが、生徒の目の前で殴ったら大泣きさせてしまう可能性が高いので観念して生徒にも話すことに

暁「まぁ本当だが負けるかもしれないけどな」
中「えらく自信ないじゃないか」
暁「だってそうだろFF の優勝チームだぞ」
男子A「じゃあ、明日はその一騎打ちを僕達見に行っていい?」
暁「はぁ?」

なんでそうなる?負ける可能性高いんだぞ?そんな思考が頭に浮かぶ暁。

男子C「いいじゃん!せんせいがどのくらいつよいかみたいし」
暁「う〜んじゃあ俺が負けてもいいなら見ていいぞ」
生徒達「いくよ!!」

生徒は即答だった・・・暁は「俺のことどうでもいいのか」と思わず声を漏らした。さすがの中山も可哀そうと感じたのか暁の顔色を覗きながら話しかける。

中「ホント自信がないんだな暁」
暁「中山、ちょっと来い」
中「ん?あぁ」

暁は中山をつれて廊下に出た。さっきと雰囲気が別人の様に暁は真っ直ぐな目で中山を見る。

中「なんだ?」
暁「俺は勝つ自信あるぞ。たとえ個人では負けてもチーム戦では勝つ自信がな理由は簡単だ」

窓が少し空いていた廊下にやや強い風が二人にあたり、二人の前髪が揺れる。暁は中山を指を指して断言した。

暁「断言する。今の雷門は吹雪という奴に頼りすぎだ、ワンマンチームだ= そいつさえくずしたら」
中「崩せたら?」
暁「雷門は・・・・・ザコだ」

吹雪さえ倒せば雷門はザコだ・・・そう言い切った暁、なぜそんなに自信があるのか、そして暁は何を考えてるのかは本人以外わからない・・・