二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【イナイレ】〜俺のサッカー〜『第五章・運命は動き始めた』 ( No.164 )
- 日時: 2011/08/25 20:06
- 名前: まい (ID: QHlX.g1E)
〜番外編〜「10日はXデー その3」
親父「ところで・・・壱松?」
壱「何?」
親父「君から直也に渡すものは?」
壱「わかってる。渡すからちょっと待ってよ」
そう言った壱松は慌ててポケットから C Dを取り出した。そして俺に渡す。
直「・・・ C D?」
壱「まぁ・・・正直がっかりか?」
直「うん」
きっぱりと正直に頷く、だって初めての兄貴からのプレゼントが C Dっておかしいだろ?壱松は肩を落としながらゆっくりと口を開ける
壱「でもな、この曲は俺が一番好きな歌なんだぜ、聴いてみろよ!」
俺はしぶしぶ C Dラジカセに C Dをセットする。たしか、その曲名は・・・
〜もどって現在〜
親父「あたりまえに言えたこと」だっけ?」
暁「そうだ。俺も気に入っているぞ」
親父「どんなやつだったかな?」
なんだこのおっさんは?まさか今すぐ歌えと言うムチャ振りか?俺は少し頭の思考を回転させる。でも、もう皆寝ているからいいだろうと思ったので歌をうたった。※ボカロの曲です。検索すれば多分、出てきます※
声は一つの 寒い真夜中
向かいの窓に 描く人影
慰める手も 思い出すだけで
悲しみは しぼりとれない
あたりまえに言えたことが のどにつかえて
相手をなくした心は 言葉を裏に
刻む年月
記憶重なる 風の匂いに
今更の君 僕を惑わす
君の笑顔に 研いできたナイフ
包まれて しまいそうだよ
あたりまえに言えたことも 言えないくせに
重ねた「キライ」に続けて 「さよなら」さえも
言えないけれど
あたりまえに言えたことが 胸をしめつけ
一人濡らした夜の中 「大好きだよ」と
呟いていた
あたりまえに言えたことも・・・
暁「たしか、こんな歌詞だったよな?」
得意げに俺は親父に言う、そしたら親父は笑って「そうだぞ」と呟いた。一応キャラバンの様子を見て皆が起きていないかちょっとキャラバンの方へと降りてドアを開けて中を見る。しかし、見たところ起きている奴はいなかった。確認し終わって俺はもう一度上にあがる。そしてまた、昔の話の続きをした
〜もどって7年前〜
壱「どうだった?」
直「う〜ん、歌詞の意味がわからない」
お袋「わからなかったの?この歌は「独りはとても辛い事」って言いたいのよ」
直「そう言いたいなら、早く言えばいいのに」
そうつぶやいたら皆は一斉に笑い出した。俺は何か変な事を言ってしまったのか?と不安になっていく、そしたら壱松が笑いを堪えながら俺に話しかける
壱「直也、すぐ言いたいことを言ったら歌はすぐに終わっちゃうでしょ?」
直「・・・・・あぁ!そうだね!!」
颯「兄貴は意外とバカだね」
直「颯音にだけは「バカ」なんて言われたくないね!!」
颯「それってどういう意味だ兄貴!」
親父「はいはい、喧嘩はしない」
親父は両手で俺と颯音を抑える。しかし、俺と颯音は睨み合ってケンカ腰になる。今にも殴りそうな勢いだった。
お袋「あんた達、喧嘩をすると・・・・・ケーキ食べさせないわよ」
二人「ごめんなさい!!」
と、なぜかお袋に謝る始末になったのを覚えている。小さい頃は「食べさせない」と言う言葉でケンカはほとんどしなかった。壱松と親父はその様子をだた見守っていた。と言うか「可哀そうだな」と言いたそうな目でこっちに同情していたな