二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【イナイレ】〜俺のサッカー〜『第五章・運命は動き始めた』 ( No.165 )
- 日時: 2011/06/14 19:14
- 名前: まい (ID: HQaTRwOr)
〜番外編〜「10日はXデー その4」
無事ケンカは解決して、誕生日には絶対食べる人が多いであろう。恒例の食べ物ロールケーキが目の前で5等分切られていた。もちろん、末っ子である颯音は大きいのを狙っているのが大体わかる。壱松やお袋に親父は「どれでもいいよ」とアイコンタクトで俺に伝える。
直「颯音はどれがいいの?」
颯「はしっことだけど」
颯音が言った端っこは5等分にしてもそこには生クリームがたっぷり含んでいる。昔から颯音は生クリームを好んでいた。
直「じゃあ、僕は真ん中で」
壱「いいのか?端っこの方がうまいぞ」
直「いいよ。僕は生クリームは苦手だから」
颯「母さん!俺ははしっこがいいぞ!!」
お袋「はいはい、待ってね」
お袋は慣れているような手つきでケーキを分けていく、颯音の目はまるでハンターのように輝いてケーキを狙っていた。多分、食べない人がいたら横取りでもするのであろうが、その様子は壱松も気づき少しため息をついて腕を組む
親父「では、ハッピーバースデー トゥ ユー 直也!!」
お袋「何が「では」よ。颯音なんかもう食べているわよ」
お袋が指を指したのは颯音がケーキを一口で食べて、口の周りにはサンタのひげと言ってもいいほどの大量の生クリームがべっとりついていた。これを見た俺と壱松は親父をもっと困らせたいと小悪魔的なことを考えて口の周りを颯音と同様にクリームでべっとりつけた。その顔を兄弟で確認し合うと俺達は一斉に大笑いした。
三人「あはははっは!!」
直「ちょっ・・二人とも・・・・おかしすぎ!!」
颯「兄貴だってそうじゃん!」
壱「お・・・お腹痛い!!」
お袋「あらあら、相当楽しい直也のバースデーね」
親父「本当だな・・・直也にとっては6月の「10日はXデー」だな」
その後は、颯音からも遅れてプレゼントをもらった。そのプレゼントが・・・
〜もどって現在〜
暁「このリストバンドなんだよな」
そう言って俺は右手を上に上げた。そこには全国を旅してから手首に着けている青色のリストバンドがあった。元々は壱松のだったが、颯音がこっそり盗んで俺にプレゼントしたんだ。んで、颯音は壱松にけっこうそれで怒られていたな。ちなみに颯音の左手首に同じリストバンドをしている。
親父「ほ〜今でも持っていたのか?」
暁「悪いか?俺にとってはこれは・・・兄弟の絆の証みたいなものさ!」
俺は明るく大声で言った。その時、空から朝日が差し込んできた。結構俺は語っていて時間を忘れていたんだな。
親父「いつになったら、あの時みたいに笑ってくれるんだ?」
暁「わかんねぇよ・・・でもまぁ、また俺が心の底から笑える日はそう遠くはないと思うぞ」
なんて言ったって、親父や颯音、そしてこのチームに会えたからないつかあの時のようにまた素直になれればいいな
〜番外編〜 10日はXデー・・・終わり