二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【イナイレ】〜俺のサッカー〜『第五章・運命は動き始めた』 ( No.180 )
日時: 2011/06/25 14:12
名前: まい (ID: j1GE6lpT)

〜第9話〜「知ってて」 ※アニメと少し順序が変わっています※

俺は、今病院で吹雪が寝ている個室に雷門イレブン全員が集まり、静まり返っていた。

親父「よかったな、大事には至らないって医者から聞いたぜ!」
暁「よく、こんな重苦しい場面で明るく言えるな」
氷「(直也!お父さんだってこんな空気には耐えられないに決まっているでしょ!?)」

心の中で突っ込んでいる氷空はほっといて、

颯「・・・・あのさキャプテン」
円「なんだ?」
颯「え、あ・・・その」

ウジウジしている颯音の代わりに俺が颯音が言いたそうなことを当ててみる。

暁「『あの時、吹雪は本当にボールを取りに行っただけか?』だろ」
颯「あ、あぁ」
円「どういう事だ東條?」
颯「正直・・・あの時の吹雪先輩の顔が怖かったんだ。何と言うか、瞳の色が左右違っていた気がする。あんなに必死になっている先輩は何かに追い詰められていたって感じがしたんだ」
春「そう言えば、イプシロン戦の時も感情が高ぶっていた気がしましたが」
親父「おそらく、何かがあったんだろうな」
塔「何かってなんだよ!?」

財前は親父に向かって怒鳴りつけた。正直、ムカついてるんだ仲間が目の前で倒れているってつらいんだよな。近くにいたリカが財前を落ち着かせる。

親父「もしかしたら、吹雪君は颯音の言った通り「追い詰められていた」んだな」
暁「監督は俺達に秘密で吹雪の過去を知っていません?多分それが今の吹雪を縛り付けていると思うんですけど」

俺は思い切って質問してみた。本当は俺も知っているんだけど。俺と同じ二重人格だってことが・・・・

瞳「よくわかったわね。知っているわよ」
全「!?」
暁「そうでしたか、では監督も・・・」
土「待てよ!「監督も」って、まさか。暁も知っていたのか!?」
暁「あぁ、本人から言わないでほしいと言われて今まで言えなかった。今から話すよ吹雪の過去を・・・・」

俺は吹雪にはアツヤと言う弟がいたこと、吹雪の家族は雪崩で吹雪以外の家族は死んだこと、そして吹雪はアツヤと自分の人格を持つ、二重人格だってことを全部話した。やっぱり真実を聞いた皆の顔は驚きを隠しきれてなかった。

暁「————と言う事だ。今までシュートをしていたのはアツヤだったんだよ」
円「二重人格・・・」
一「ありえない、普通」
暁「普通?世の中には普通という常識から想像できないことだってある。覚えておけよ。と言うか、監督はわかっていたんですね」
瞳「あなたはいつから知りましたか?」
暁「俺は、大阪の時からですよ。しかし、知ってて監督は吹雪を試合に出していたってことですか?」

俺がそうつぶやいた後、木野の奴がキレて監督に怒鳴る。

秋「監督は知ってて吹雪君をキャラバンに参加させたんですか!?だったら、吹雪君はどうでもいいんですか!?」
瞳「!!・・・私は勝たないといけないのよ!」
秋「だからって吹雪君を試合に・・・・」
暁「おい、あんまり監督を責めるな木野!監督の責任じゃないだろ!!」

やべ、つい口走って本音が・・・あぁまずい、皆の視線が俺に集まっている。つーか睨まれている。なぜに?

土「じゃあ、だれの責任なんだよ?」
暁「これは監督の責任じゃないだったら・・・・・・・俺達全員の責任に決まっているだろ!!」
円「全員?」
暁「そうだ。まぁ正確に言えば、連帯責任だな」

そう言って俺達との間に沈黙がしばらく続いた・・・・


中途半端だけど、次回になります!!←おい