二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【イナイレ】〜俺のサッカー〜『第五章・運命は動き始めた』 ( No.187 )
- 日時: 2011/06/26 14:06
- 名前: まい (ID: t/vbI.OY)
〜第11話〜「風丸の離脱」
暁「だったら、次にジェネシスと試合する時は絶対勝とうぜ」
鬼「そのためには、一回フォーメーションを組み直さないとな」
颯「少しでも吹雪先輩の負担を和らげるためにも俺達が強くならないと!」
円「じゃあ!今から特訓だ!!」
全「おぉ——!!」
やっぱりこのチームはバカ正直だな、余程悔しかったみたいだし・・・でもってバカみたいに特訓するなんて、このチームのキャプテンである。円堂しかできないチームだ。そんな中、風丸は一人で病室を抜け出した。俺と円堂は風丸を追いかけて行った。
ついた場所は大きな河がある町はずれの場所だった。風丸は暗い顔をしてただ端っこに座っていた。円堂と俺は近づいて話しかける。
円「風丸、どうした?」
風「なにがだ?」
暁「なにって、お前が勝手に病室を出て行くから気になっただけだ。」
どうでもいいけど、一応仲間だから聞いてみた。すると、風丸は拳をつくって俺達に弱弱しい声で話した。
風「お前達は・・・強いな」
暁「はぁ?」
円「いきなりどうしたんだ風丸?」
風「あんなに落ち込んでいたのにもう立ち直って、次の目標を見つけるなんて、俺にはとてもできない」
とても出来ない?俺達は強い?何言ってるんだこいつ。でも、こいつは明らかにジェネシスと試合した後、おかしい・・・・まさか
暁「お前はチームを離脱するつもりで言ってるのか?」
風「・・・・そう言うことになる」
円「お前、何を言い出すんだ!?」
あーあ俺ってバカだな・・・さっき自分のせいで吹雪に辛い思いをさせたのに今度は風丸にも円堂にも・・・・俺って一体何がしたいんだよ?止めたって無駄だと最初からわかってたのに、円堂はなんで大声で叫んで止めるんだよ?
風「ごめん、俺もうついて行けないんだ・・・・」
暁「なんでお前が謝るんだよ?」
風「ジェネシスと戦ってわかたんだ。「あいつらと俺達の実力は違いすぎる」って」
暁「・・・・・・そうかよ」
円「暁!?」
氷「(え!?風丸君を放っておくの!?)」
暁「(本人が出した辛い選択だ。俺が何を言ってもその意思は変わらない)」
氷「(だからって・・・こんなの)」
風「俺・・・もう行くから」
円「待てよ!イプシロンの時だって最初はかなわなかったけど。特訓して引き分けになっただろ!!だったらジェネシスだって・・」
風「円堂、俺はお前達ほど強くないから・・・・」
そう言った風丸は俯いたまま悲しそうに歩き出した。円堂は固まったまま風丸が見えなくなるまで見ていた。何気なく俺は橋の方を見た。そしたら、栗松が立っている。今の会話を聞かれたのか・・・・
暁「ボソ)俺は・・・・無力だな」
ぜっかく信頼できる仲間が離脱するのに、何にもできないなんて無力だ。やっぱり、俺は昔も今も変わらない・・・・俺は弱いんだな、でもこれだけは言える風丸、お前はいつか絶対キャラバンに戻ってくると信じているからな・・・・・・心の中で俺は静かに思った。