二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【イナイレ】〜俺のサッカー〜『第五章・運命は動き始めた』 ( No.190 )
日時: 2011/06/28 21:25
名前: まい (ID: PGIzakRo)

〜第12話〜「何のためにサッカーを?」

瞳「風丸君が離脱しました。」
全「えぇ!!?」
暁「・・・・・」

翌日になり、監督から聞かれた言葉は風丸のことだった。当たり前か、俺が本人の決断に反対しなかったから、行かせてしまったから

一「なんで止めなかったんですか!?」
瞳「やる気のない人がいても意味はない!」
親父「だからって、あなたはすぐに行かせるのか?」
瞳「えぇ」

親父の質問に即答する監督、改めて思う。この監督は必要のないものと判断した場合は容赦なく捨てる。ある意味残酷だな

瞳「わかったら、早く練習でもしてなさい」
颯「監督は仲間が離脱しても何にも思わないんですか!?」
瞳「えぇ、これが私のやり方なのだから」
土「そうだったな。あんたは吹雪が二重人格だってことを分かっていながら試合に出した残酷人間だったな!!」
暁「土門、怒るのもわかるが抑えとけ。風丸が離脱したことを悔やんでも何も始まらない」
瞳「暁君はわかっているわね」

一言だけ言った監督はその場を立ち去った。残されたメンバーは暗い表情を浮かべながら俯いていた。

氷「(ねぇ直也!皆を励ましてよ!!)」
暁「(俺にこの状況をどうするんだ?)」
氷「(何でもいいから!!)」
暁「(・・・・まぁ、こんな空気にしたのは俺のせいか、だがさらに暗くなったらお前のせいだからな)」
氷「(それはちょっと待って!)」

はいはいもう遅い、氷空が止めようとした時に、俺は転がっていたサッカーボールを持ち、グランドの方へ歩いて行った。もちろんその行動で颯音は呼び止めた。

颯「兄貴、どこに行くんだ?」
暁「何って練習する」
壁「こ、この状況で練習っすか」
暁「おいおい、お前達は・・・・何のためにサッカーをしているんだ?」
全「・・・・・はぁ?」
暁「なんつーか、今のお前達は監督の言いなりになっているだけのチームって感じがする。そんなチームにいるなら、切り替えて練習した方が良いに決まっている」

なんか、自分が何を言っているのかがわかんなくなってきた。全員俺の方を見て頭に?マークを浮かべていた。

暁「俺がサッカーしているのはその・・・・お前達、雷門と会ったからだ!お前達のおかげで、サッカーがどれだけ楽しいものかわかった。だからさ、そんな信頼できる仲間の悲しい顔を見るのは苦痛なんだよ!!」

あ〜ぁ俺なんつーことを大声で言ってるんだ?恥ずかしい////

親父「つまり直也が言いたいことは・・・『俺は信頼できる仲間のためにサッカーをやっている』だろ?」
颯「兄貴!俺、練習する!!今こんな所でくじけちゃダメってことだろ?」
鬼「俺がサッカーをやっている理由は『サッカーが好きだから』だな」
壁「練習しようっす!」
小「そうだな」

い、今のでよかったのか?あんな不器用な励まし方で?ますますこのチームはわからなくなってきた。まぁ、やる気になってくれたから結果オーライってことだな。

暁「円堂、練習しようぜ!」

そう言って俺は円堂に向かってボールを蹴った。だが、円堂はキャッチじなかった。いつものあいつなら、キャッチしているはずだ・・・。

暁「円堂?」
円「ゴメン、俺・・・・できない」
全「!?」

全員が円堂が発した言葉に驚きを隠せないメンバー、今度は・・・・円堂がキャラバンを離れるのか?そう思った俺は目の前が真っ暗になった気がした。