二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【イナイレ】〜俺のサッカー〜『第五章・運命は動き始めた』 ( No.198 )
- 日時: 2011/07/05 21:08
- 名前: まい (ID: B9PxCLY9)
〜第15話〜「今よりも、もっと先に」
翌日になり、円堂抜きの練習が始まっている。案の定、皆の調子は悪かった。俺はただ、ベンチの方でひたすらノートの解読を一人で頭を悩ませてため息ばかりついていた。
暁「まさか、こんなに解読ができないものとは思わなかった。」
春「だ、大丈夫ですか?」
暁「これが大丈夫そうに見えるか?」
親父「いや、むしろ病んでる」
病んでいるは余計な声が聞こえたのは気のせいだとして。あぁ、こんなに意味不明なノートをよく解読できたもんだな、円堂は・・・そもそも『ポーン』はもっと高く蹴り上げるのか?スッと歩きはだた歩くだけか?頭がますます混乱する。思わずた深いため息をする。
暁「俺はどうすればいいんだよ?」
?「すいませーん!」
そんな時に誰かさんの大声が聞こえた。あぁ、この声は立向居か
立「円堂さんはいませんか?」
親父「悪いけど、円堂君はいないんだよな」
立「今日、一緒に特訓する約束をしていたんですけど・・・・もしかして一人で秘密の特訓とか!?」
夏「だと良いんだけど」
立「え?」
立向居、そのポジィティブ精神を今の円堂に分けてもらいたいくらいだ。
颯「と、とにかくキャプテンはいないんだ」
立「では、伝言を伝えて下さい『円堂さんが<正義の鉄拳>を完成させる前に俺が<マジン・ザ・ハンド>を完成させます!負けませんよ』以上です。」
わざわざ伝言をする事なのかそれ?直接言えばいいもんなのによ。いつもの円堂だったら今の言葉で復帰できると思うけどよ・・・でも、これは円堂を立ち直らせるいい機会だ。
暁「立向居」
立「はい?」
暁「良かったら、俺と必殺技の特訓しないか?」
全「・・・・・はぁ!!?」
立「いいんですか!?」
暁「もちろんだぜ。俺は後輩の指導も一度したいと思ってたしな」
立「あ、ありがとうございます!!」
春「先輩の技はどうするんですか!?」
暁「そんなのは立向居が完成させてからがいいだろ。第一俺の必殺技ごときで円堂が復帰できるとは思わない、それにGKのことはGKが一番わかっているはずだ」
これは可能性の話だけど、俺よりも立向居の方が円堂を励ますことができるはずだ。
暁「いいですよね監督?」
瞳「・・・・勝手にしなさい」
暁「そうと決まれば、じゃあ行こうぜ」
立「俺なんかのために・・・ありがとうございます!!」
暁「良いってことよ。そのついでに、俺が練習している技に『シューン』と言う言葉があるんだが・・・なんだと思う?」
イチかバチか立向居に問いかけてみた。イキナリ問いかけられたせいか立向居は少し困った顔をしながら、答えた。
立「『シューン』?もしかして、風の音とかですかね?」
暁「風の音・・・・そう言うことか」
春「何かわかったんですか!?」
暁「あぁ、でもそれはこいつの技が完成させてからだ。今よりも先にとっといた方が楽しみだろうな」
親父「直也が珍しく子供っぽいことを言ったな」
暁「黙っとけ」
俺は立向居を無理やり引っ張っていつも立向居が練習している校舎裏に向かった。これで、きっと円堂は復活できるな・・・・