二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【イナズマイレブン】俺のサッカー ( No.2 )
- 日時: 2012/07/08 23:01
- 名前: まい (ID: .057oP6P)
第一章『氷のテクニシャン』
〜第一話〜 「噂の選手」 *エイリア学園と戦っている時(京都にいる)
それは瞳子監督の携帯の着信音がなったのが始まりだった。この電話は響木からのスカウトか情報だと勘付いた瞳子は携帯を開き、耳に当てた。
瞳「もしもし、響木さん・・・・・どうしましたか?」
『京都で新たなチームに襲われたそうじゃないか。しかも、コテンパンに・・・・それほど大きな力をもった敵だったんだな?』
瞳「はい、とても太刀打ちできませんでした・・・・しかし、京都で小暮君を獲得しました。強力な D F になってくれるでしょう」
『 D F か・・・・疑問に思うのがゲームメイクをするのは鬼道だけで十分か?』
その問いに瞳子は眉間にしわを寄せた。鬼道のゲームメイクは完璧だ。自分の考えもすぐに気が付くし、チームのコンディションを考えて状況に合わせられることも出来る。だが、それを一人でやるのは至難の業であることは理解していた。確かに、彼ぐらい・・・・・いや、それ以上の司令塔がいてくれれば。
『不十分なら、俺の知り合いから紹介されたとっておきの選手が新潟の紅葉学園という所にいる。氷のテクニシャン・・・・・暁 直也を獲得すればいい』
瞳「氷の・・・・テクニシャン?」
その名は聞いたこともない無名の少年だった。
響木の話によれば、氷のテクニシャンという名の由来は彼のプレイスタイルと技の種類を表しているらしい。彼は基本的に氷のように鋭く突き刺さるチームの弱点を見抜く能力。それを実行するためのテクニック能力があわせ持った選手らしい。
響木によれば8年前に何かの事情でサッカーを辞めたらしい。だが、1週間前に紅葉学園がジェネミストームに襲われたのだが、彼が参加したことで引き分けに持ち込んで、学校は破壊されずに済んだらしい。以来、彼は英雄として扱われているらしい。
鬼「らしいばかりで、正確な情報がないな」
瞳子が響木に言われたことを皆の前で伝えたが、暁 直也のことは分からなかった。吹雪みたいに爪を隠しているタイプなのか・・・・デマな情報なのかも分からない。
円「やっぱり、直接確かめるのが良いだろ! あぁ〜 早く会ってみたい!! そいつと楽しくサッカーしたいな〜」
円堂は目を輝かせて腕をブンブンと振り、わくわくしている様子だ。余程、暁 直也に会いたいのだろう。全員がサッカー好きの円堂らしいと心の底から思った。こうして一行は紅葉学園に向けて出発したのである・・・・・・。
しかし、その4時間後
なぜかド田舎である新潟のとある公園前でキャラバンが止まった。運転手である古株は何やら困った顔をして道を確かめるように左右見て、手元にある地図と見比べていた。その様子に心配した瞳子は古株に話しかける。
瞳「どうしました?」
古「どうやら、その道に迷いまして・・・」
全「えぇ—————!?」
まさかの運転手である古株が迷ったと言う異常事態が発生。この異常事態に特に夏未がかなりパニックになる。夏未を抑えるため春奈が苦笑いしながら肩を触って落ち着かせる。
吹「あそこに人がいる・・・道を聞いてみたら?」
吹雪が発見した人は一人、公園のベンチにもたれかかり、リラックスしている状態で耳にはイヤホンで音楽を聴いて目をつぶっている黒髪で黒縁(くろぶち)眼鏡をしているの学生服を着ている大人しそうな少年だった。
円「俺道を聞いて来る!」
風「おい、円堂!」
風丸が止めにかかったが、もう遅い円堂はキャラバンからおりて少年の方へ走って、大声で少年に話しかけた。
円「お〜い!!」
?「なんだお前?」
少年は耳につけていたイヤホンを外して冷たい目で円堂を見る。それ対して円堂は構わず話を続ける。
円「あのさ、紅葉学園ってところ知ってるか?」
?「あぁ、その学校の生徒だからな」
円「そうか!なら、『氷のテクニシャン』を知ってるか? 「暁 直也」っていうんだけど」
少年は少し目を開いた。「こいつは何を聞いてるんだ」と言いたそうな顔をして茫然とする。円堂の頭に?マークが沢山ついて少年の反応におどろいている。
?「お前なに聞いてるんだ? 知ってるに決まってる」
円「本当か! どんなやつだ!?」
?「どんなやつ?その「氷のテクニシャン」はお前の目の前にいるぞ」
円「え?」
少年は一つ深いため息をして立上がり眼鏡を外し、片手で頭を掻きながら、ビシッともう片方の手の人指を円堂に向けた。
?「お前が探している「暁 直也」はこの俺だぞ」
円「え?君がそうなの!?」
暁「はぁ〜イチイチ五月蠅いぞお前」
これが円堂との出会いだった。暁の円堂の第一印象は「あつくるしくて五月蠅いやつ」だ。果たしてこの少年はどんなプレーヤーなのか?