二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【イナイレ】〜俺のサッカー〜『第五章・運命は動き始めた』 ( No.203 )
日時: 2011/07/10 09:38
名前: まい (ID: VDwmPbKC)

〜七夕なので・・番外編です〜「本当の願いは?」

俺達はジェネシス戦に備えて東京にいる。泊まる家がないので円堂の家に泊まらせてもらっているんだ。今日は七夕という日らしいのでメンバーが盛り上がっていた。外に笹と短冊が用意していて、一人一人が持ち、油性ペンで短冊に願いを書いている者が多い。

円「みんな書けたか!?」
暁「円堂、これは絶対に書かないとダメなのか?」
颯「いいじゃん、たまにはこういう行事も」
円「暁はまだ書いてないのか」
暁「そうだけど」

正直なんて書けばいいのかわからない、鬼道や豪炎寺も何やら書いていたし・・・・俺は右隣にいた綱海の短冊を見る。そこには綱海らしく『海の男になる!』と小学生と言ってもいいくらいの大きく汚い字で書かれている。

綱「あ!お前見たな!!」
暁「いいだろ、参考になると思ったから」
綱「じゃあ、お前も海の男になるのか!?」
暁「冗談はやめろ。絶対になるもんか」
綱「相変わらずノリが悪い奴だな〜」

何がノリだ?まぁ、綱海らしいと言えば綱海らしいけど・・・俺は左隣の春奈の短冊を見ようとしたそしたら・・・

春「見ないで下さいよ!!」
暁「参考だから良いだろ」
春「よくないです!だったら、あとで先輩のを見せてくれたらいいですけど」
暁「頑固拒否だ。」

春奈の願いが気になるんだが、多分こいつのことだ。恋関係とかだろうけど・・・まぁ飾った後で見ればいいか

円「まだか?」
暁「そう言うお前はなんて書いたんだ?」
円「俺は『サッカーで世界一になる!』だ」
暁「お前は本当にサッカー馬鹿だな、参考にもならない」
円「酷くないか?」
颯「早くしてくれよ兄貴!!」

ついにはイライラの頂点に達して颯音が暁に怒鳴りつけて来た。少し困り顔をして、何か思いついたのか暁はペンを持ち、短冊に書き始めた。

暁「終わった。飾っていいぞ」
円「そうか!じゃあ、このヒモに通して・・・竹にぶら下げれば・・・よし!完成だ!!」

一番に飾り付けた円堂の願いは短冊に一目でわかる大きな文字で『サッカーで世界一になる!』と書かれていた。円堂はわざと皆に願いを見せてもらいたいのか?

颯「じゃあ飾ろうぜ!」
全「おぉ———!!」

颯音の掛け声と同時に俺と鬼道、豪炎寺、マネージャー以外の皆が一斉に竹の方へ一直線に行った。呆れてその様子を見届ける自分がいた。

豪「どれだけ必死なんだ?」
暁「豪炎寺に激しく同感だ」
夏「本当、珍しくもない行事なのに」
秋「そう言いながら夏未さん、短冊に願いが書いてるからね(汗」
夏「な///」
鬼「おいおい・・・」

こんな会話をしている間にもう、笹には短冊がいっぱいになっていた。俺達は遅れて短冊を飾る。やはり俺の願いが気になっている者が多いな、特に春奈の目線が痛い・・・・

暁「じゃあ、俺は寝るから」
円「あぁ!おやすみ!!」

暁は皆の痛い目線を早く切り抜けたいために円堂の家へ行った。家に帰った後に春奈が風のせいで裏になっている短冊を手に取る。

春「みなさん!暁先輩の願い事を聞きたくありませんか!?」
土「そう言えば、あいつはなんて書いたんだ?」
塔「気になるな」
リ「直也のことだから『もっと強くなる!』とかだとおもうやん!」
吹「暁君がそんなことは書かないとおもうけど」
リ「じゃあ意外と『気になるあの子ともっと仲良くなりたい』とか?」
鬼「それはもっとないと思う」
春「では、見ますよ!」

春奈は短冊の中身を見たしかし、その願いを見た春奈は目を丸くして茫然とする。

秋「なんて書いていたの?」
春「・・・・『やっぱ見たな、お前は単純バカじゃないか?春奈』って!!」
鬼「考えたなあいつ・・・」
一「し、しかも読む相手も分かってたんだ」
暁「どうだった。俺の偽願いは?」

家の上の階から暁の声が聞こえた。見ると、窓を開けて頬杖をついている暁が・・・

暁「騙されるお前が悪い」
春「では、先輩の本当の願いって?」
暁「そうだな・・・強いて言うなら『素直な自分になりたい』だな////」
全「はい?」
暁「ほら、俺は素直じゃなくてさ、チームに迷惑をかけているだろ。だからその・・・・」

真っ赤になりながら答えた暁、もうやけくそになって急いで寝る素振りをみせた。今年の七夕はなんか疲れたと思った暁であった。

翌朝、全員の願いが書いている短冊を見て記憶して、全員に全員の願いを公開し、仕返しをした暁であった。