二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【イナイレ】〜俺のサッカー〜『第五章・運命は動き始めた』 ( No.216 )
- 日時: 2011/07/17 17:12
- 名前: まい (ID: gWkqmuUW)
〜第21話〜「どっちだ?」
皆が歓喜の声が上がっている間、俺は一人不機嫌だった。理由は彼の父親が新技を披露する所を邪魔させられて、空気読めないことをしてくれたからである。そして、今・・・親父が俺を元気づけていて、メンバーはその様子をただ見ている状況である。
親父「何度も謝っているだろ。だからさ〜新技を見せてくれよ」
暁「アンタのせいでやる気失せた」
親父「頼むよ!」
暁「絶対に嫌だね!!」
俺は両目をつぶり、舌をべーと出す。まるでわがままを言う子供のようだ。この態度で大体わかると思うが、とっても機嫌が悪い。
暁「沖縄で機会があったら見てやる。とにかく今はダメだ」
親父「沖縄だな!今の言葉絶対に忘れるなよ☆」
うざい、ただその一言が俺の頭に浮かぶ。自分はなんでこんな目に合うのかがよく分からない。俺は眉間にしわを寄せて親父に視線を向ける。その時、立向居が円堂に話かけた。
立「あの、俺もたたかわせて下さい!」
円「え!?」
立「<マジン・ザ・ハンド>を覚えてから言おうと思っていました。いいですか?」
立向居の目は真っ直ぐ、覚悟ができていた強い瞳だった。俺は円堂の驚く声が聞こえて立向居達の方をみる。瞳子監督も立向居の強い覚悟を認めた。
瞳「好きにしなさい」
立「ありがとうございます!」
円「よろしくな、立向居!」
立「はい!」
その声を聞いた俺は少し笑った。そうか、立向居もキャラバンに参加するのだな。これはかなり後輩と仲良くできる機会だな。俺はゆっくりとベンチの方に歩いた。ベンチに行き、春奈からタオルを受け取り、汗を拭いた。その時だった。後ろから聞きなれた声が聞こえたのだ。
?「ただいま」
全員、声の主の方へ一斉に視線を向けた。俺は冷や汗を掻きながらゆっくりと振り返った。
暁「ふ、吹雪・・・・」
氷「(え?なんでここにいるの?)」
暁「(もう少し遅れると思ったが・・)」
吹「ごめんね、心配かけちゃって」
暁「体は平気か?」
吹「うん、大丈夫だよ」
何か違和感がある。吹雪を見て思った。なんだ?まるで吹雪の目は変わってないが、アツヤが目の前にいる感じだ。まさか・・・・吹雪はアツヤに飲み込まれかけている?
氷「(なんか、いつもの吹雪君じゃない・・・もしかして、アツヤ君?)」
暁「(聞いてみるか・・・)そうか・・あと吹雪」
吹「なに、暁君?」
暁「今のお前はどっちだ?」
吹「え?」
全員が俺の発した言葉に驚く、確かに吹雪の瞳の色は変わってない、だけど・・・・嫌な感じがする。待てよ、わざわざここで言わせてどうする?冷静になれ
暁「なんでもない。気のせいだ」
吹「そうなの?」
吹雪はクスクスと笑い、解釈してくる。だが、その時だった。吹雪の瞳の色が一瞬だけオレンジ色になった。気付いたのは俺と親父と颯音だけのようだ。親父は目開いて拳を作っていた。颯音は俺の背中にしがみついてくるから二人は気付いたのが分かった。
颯「あ、兄貴・・・・・吹雪先輩に何があったんだ?どうなっているんだよ?」
暁「分からない、ただ・・・・今の吹雪にはアツヤが支配しつつある。これ以上・・心のバランスが崩れたら、まずい」
颯「兄貴、もしかして・・二重人格じゃないよな?」
暁「はぁ?」
颯「いや、おかしい事を言っているのはわかっているけどさ・・・なんか兄貴もたまに雰囲気変わるだろ」
正直、この質問は聞きたくなかった。しかも、颯音は俺と氷空の雰囲気の違いも分かっているんだな・・・でも、答えないのはダメだ。何か言わないと・・・怪しまれる。
暁「もちろんだ。あんな奴と一緒にしないでくれ」
颯「だよな!」
明るく颯音は答えた。あーあ、初めてこんな最低な嘘ついた。本当は二重人格だけど、俺はできるだけ分かるような英語で小言を言った。
暁「I Tell You A Lie Now(俺は今、お前に嘘をついた)」
颯「へ?今なんて言った?」
暁「別にこんな単純な英語くらい分かるようにしとけ、バカ」
軽く颯音の頭を小突いて俺はキャラバンの方に戻った。その2日後、俺達は沖縄に向かった。あ、そういえば颯音の奴は船・・・・・・大丈夫かな?
次回予告!!〜氷空バージョン〜
豪炎寺君を探すために僕たちは沖縄に向かった。でも、直也が颯音君を助けるために海に潜って風邪ひいちゃった!そのせいで直也は寝込んで大変!!
そんな時、吹雪君達が連れてきた人が『炎のストライカー』だと自分から売り込んできた。赤い髪の男の子がいた。あれ?この子・・・・まさか!?
次回!『第六章・奇跡の新タッグ!』
あの人が豪炎寺?・・・・ねぇ、キミは直也とタッグを組まないの?