二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【イナイレ】〜俺のサッカー〜『第六章・奇跡の新タッグ!』 ( No.218 )
日時: 2011/07/18 15:41
名前: まい (ID: yeXFGmca)

『第六章・奇跡のタッグ!』
〜第1話〜「くしゅん!!」

俺達は親父がキャッチした情報の『炎のストライカー』について調査するため、沖縄に向かっている。監督や親父は先に沖縄で聞き込みを開始しているらしい、さすがは日本の南部だ。すごく暑い、全員が上着のジャージを腰に巻いて、無地のTシャツを着ている。俺は何となく、チラリと吹雪の方を見る。吹雪はなぜか、こんな暑いのにマフラーを首に巻いていている。

暁「お前は暑くないのか?」
吹「暑いけど、これは取りたくないんだ」
暁「へぇーそうか」
吹「それより・・・・東條君はどうしたの?」

吹雪が指したのは俺の隣でぐったりと灰になったかのように疲れた顔をした颯音が・・・。

暁「こいつは船が苦手なだけだ。気にするな」
颯「あ・・にき・・・・トイレ」
暁「行って来い」

俺は軽く颯音の背中を叩いた。颯音はふらつきながら、立ち上がる。かなり気分が悪いようだった。ゆっくりと歩く颯音、デッキではサンゴに夢中な目金は走り回っていた。しかも、あろうことか身を乗り出して海を見ている。バカしかやらないことだな。

壁「目金さん、そんなに乗り出したら危ないでっすよ」
目「大丈夫ですよ!あ、東條君!!一緒に見ませんか?」
颯「え?なにをだ?」

おいおい、今の颯音の状態だと・・・・・まずい、俺は血の気が引いて立ちあがり、慌てて呼び止めた。

暁「おい、やめとけ!」
颯「なんだ、兄貴?」

颯音が振り返った瞬間に足を滑らせて目金に当たり、重さに耐えきれなかった目金は颯音ごと船から勢いよく落っこちた。壁山は慌ててデッキの柵に駆け寄り海でおぼれている二人を見てパニックになる。俺はただ一人冷静になり、指示を出した。

暁「吹雪と壁山は円堂達を呼んでくれ」
壁「暁さんは!?」
暁「よろしく頼んだ!!」
吹「ちょっと、暁君!?」

そういった俺は腰に巻いていたジャージを取り、走ってデッキに行き、柵を乗り越えて、頭から海に飛び込んだ。水中で颯音を見つけて抱きかかえ、近くにある陸地に上陸した。まだ目金は船の近くにおぼれているのが分かった。急いで助けに向かおうとしたが、色黒で、長髪の逆立ったピンク色の髪にゴーグルが特徴の地元のサーファーが目金をすごいスピードで助けて、俺がいる島にあがった。

?「おい、こいつはお前の友達だろ!早く、体を温めてやれ」
暁「あぁ・・・あんたは?」
?「俺は綱海 条介だ。それより早く!」

俺は円堂達が来るのを待って、毛布やホットミルクなどをすぐに用意して二人に渡した。円堂は綱海にお礼を言った。

円「ありがとう!キミは目金の命の恩人だ!!」
綱「いいってことよ!こんなのは海の広さに比べたらちっぽけな話しだ!」
暁「颯音はカナヅチだから助けたが、まさかお前までカナヅチとは思わなかった」

俺は濡れている頭にタオルをかぶり、颯音の体を拭きながら目金に呆れていった。目金は納得しない様子で頬を膨らませた。

目「僕だって泳げたら・・・・」
綱「バカ野郎!一歩間違えれば死んでいたぞ!!」
目「ヒィ!」

さすが、サーファーだ。海を愛しているからけっこう説得力がある。そういえば、こいつの年齢はいくつだ?

颯「あの・・・名前は?」
暁「綱海 条介と言うらしい、まったくお前は本当に世話を焼かせる」
颯「ごめん・・・」
暁「分かればいいそれより・・・・・くしゅん!!」
全「(くしゅん?)」

俺のくしゃみに一同は驚く、俺は昔から風邪をひくと、こんな変なくしゃみがでる。綱海は乾いた大きいタオルを俺に渡して拭き始めた。

綱「もしかして、風邪か?」
暁「・・・・・そうみたいだな//////」

顔を真っ赤にして円堂達の方へ顔を向けた。やばい・・・足元がふらつくし、視界がぼやけている。俺はそのまま倒れて意識がなくなった。