二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【イナイレ】〜俺のサッカー〜『第六章・奇跡の新タッグ!』 ( No.222 )
日時: 2011/07/20 19:57
名前: まい (ID: VmxYa/ch)

〜第4話〜「年上だったのか・・・」

必殺技を完成させた女子二人に負けじと、綱海は高くジャンプしてボールをカットする。さすがサーファーなだけあってボールの動きについてきている。だけど、予測なしで追っているからワンテンポ遅れてボールがカットできてない。しかも、ドリブルをまともに出来ないのもあって味方がパスしないと取れないのは大問題だ。アドバイスくらいしてやるか、俺はふらふらしながらゆっくりと立ち上がる。立ちくらみがしたが、踏ん張って顔をあげた。

暁「/////綱海!////ボールの動きは/////波の動きと同じだ!!」
綱「波の動きと・・・同じ?」

綱海は何か分かったらしく、どんどん皆のペースについていける。なんか・・叫んだらめまいしてきた・・・だけど、綱海の必殺技が見られるかもしれない。ここで俺が倒れて、見逃すなんて嫌だ!俺は踏ん張って、綱海をじっと見た。

綱「ドリブルなんて面倒だ!要するにどこからでもシュートしてゴールすればいいだろ!!」

綱海が言ったメチャクチャな理論を聞いた鬼道は高くボールを蹴り上げて綱海はジャンプする。そして、綱海はまるでサーフボードに乗って波にのるかのようにしてボールの上に乗ってから、強烈なシュートをゴールに放った。そのまま放ったシュートは一直線に円堂の方へむかった。

円「パッと開かず、ギュッと握って、ダン!ギューン、ドカン!」

円堂は<正義の鉄拳>で対抗しようとしたが、まだまだ未完成だったため技にならなかった。そして、綱海が打ったシュートは円堂ごとゴールに押し込んだ。つか、ゴールが壊れたって言った方がいいか。

颯「今の・・・ロングシュートだよな!!」
円「初めてサッカーやって必殺技を完成させた・・・」
綱「見たか!これが俺の<ツナミブースト>だ!やっぱり俺って天才だな」

綱海は高らかに笑って、ナルシスト発言をし始めた。しかも、ネーミングセンスが・・・・鬼道はこういう奴を誘うのがうまいな。そろそろ・・・・・俺も限界だ。俺はベンチに横になり、深い眠りについた。

暁「ん?」

気が付いたら目の前が白くて見えない、しかも冷たい?もしかして、目の上に何か冷たいものが置かれているのか?俺は起き上がってまわりを見渡す。起きたばかりで視界がはっきりしない、俺は目をこすって視界をはっきりさせる。ここはどこかの宿で、今の時間は夜ってこと、けっこう俺は寝てしまったようだ。おでこに手を当てて今の体温を測定する。熱は・・・・・少し下がったかな。その時入口から誰か来た。

?「おーい、じゃまするぜ」
全「うわぁ!?」

・・・・・驚くのも無理はない、今、声を発した人は頭が魚で体が人間の半漁人が目の前にいる。特に颯音が怖がって体を震わせているのだ。お、俺も魚類は苦手だ。特に大きな魚類とか生ぬるいものは・・・・。

暁「お前は・・・・綱海?」
綱「よう!これを食わせたくて釣ってきたぜ」

綱海は手際よく魚を調理していくそして、しゃぶしゃぶや刺身などが目の前に置かれる。こんなに豪華な魚は初めて見る。皆がどんどん口に運ぶ、俺も一口だけ食べてみる。

暁「うまいな」
綱「だろ!」
暁「そういえば・・・・この島の中学に通っているんだ?」
綱「ここにはサーフィンしに来ているだけだ。中学は沖縄だ」

すると、颯音が話に乱入してきて、口に刺身を含みながら何か質問している。

颯「あんは、ふいはふか?」
綱「・・えーと・・・」
暁「颯音は飲み込んでから話せ。ちなみに今のは『あんた、年はいくつだ?』と聞いている。」
綱「お前よく分かったな。年は15だけど」
円「えぇ?年上!!?」

まさかの綱海は年上だったのか?正直、こいつの精神年齢が幼いからわからなかった。まぁ綱海は敬語とか苦手だからため口と呼び捨てOKと許可された。こうして沖縄に行く前に楽しい前日を過ごした俺たちであった・・・。