二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【イナイレ】〜俺のサッカー〜『第六章・奇跡の新タッグ!』 ( No.237 )
日時: 2011/07/30 20:34
名前: まい (ID: d0.NUEEa)

〜第9話〜「どこの中学だ?」

と、言う訳で颯音と南雲は勝負することに。言っても、颯音のわがままに答えるだけの妙な感じだけどよ。ルールは南雲から3分以内にボールを奪えば颯音の勝ち。逆に南雲がボールを守り続けたら颯音の負けだ。颯音には俺の作戦を伝えたから南雲に勝つ確率が高い。その時、運転手の古株さんがホイッスルを鳴らした。

颯「いくぞ!」

颯音は真正面から突っ込んでいき、南雲の近くまで来たら素早くスライディングをする。南雲は少し鼻で笑ってから余裕の表情でジャンプしてかわした。すごいジャンプでざっと4メートルくらいは飛んでいるだろう。その後も何度も颯音はスライディングをするが、南雲はすべてジャンプしてかわす。時間が経つにつれ南雲と颯音の息が荒くなるのが分かった。さすがの二人の体力も限界だろう。残り時間を見るとあと、1分だ。

暁「颯音、そろそろ奪えよ」
颯「簡単に言わないでくれよ兄貴!けっこう難しいから・・・」
晴「『難しい』?・・・・何か狙っているな。」

南雲も何か狙っているのに気づいてるみたいだが、何を狙っているのかまでは気づいてない。しかも、颯音が体力切れになって諦めかけている・・・・・ここは気が進まないが、禁句の言葉を言うしかない。

暁「そうか、やはりお前には【無理】だったな。」

わざと無理と言う言葉を強調して言ってみた。そしたらさっきまで疲れ切った颯音の顔は凶変して殺気がたつ。やっぱりこの言葉は役に立つ。颯音は思いきってスライディングをする。南雲は慌ててジャンプする。

晴「あ、あぶねー!」

そう言ったのも、つかの間だった。颯音はすぐに体制を変えて南雲にもう一度、突っ込んでいく、相手は空中にいるので自由に動けないのである。南雲は絶対にかわすときは空中に行ってしまう。空中にいってボールを蹴れば簡単に抜けるが、一対一なら話は別だ。だって・・・・・・

晴「(ここでボールを蹴ったら、負ける!!)」

この勝負のルールは南雲はボールを守り続けなければ勝てないからだ。俺がそう思ってたら颯音はジャンプして南雲からボールを奪った。

晴「・・・・・な!?」
颯「よっしゃ——————!!!!見たか兄貴!!」
暁「はいはい、見ましたけど」
円「東條の奴が勝った・・・・」
鬼「もしかしたら、東條は俺達の中でも成長スピードが早いかもな」
塔「あたしらも負けてられない!!」

皆それぞれの思いが聞こえる。その時だった、親父が陽気に笑いながら南雲に近づいたのだ。さっきまで南雲が怪しいと言ってた野郎がいきなり態度変わって何を言い出すんだ?

親父「おしかったね。南雲君」
晴「・・・しゃーねだろ。暁の奴に癖を見抜かれたんだから」
親父「直也に癖を見破られると怖いからねー。俺もキミの癖分かったけど」
晴「本当か!?」
親父「教えてあげてもいいけど・・・・いくつか俺の質問に答えたらいいよ」
晴「あぁ、いいぜ」

南雲はほぼ即答で言った。そしたら親父は急に陽気な笑顔から凶変して少し怖い顔になる。

親父「キミはどこの中学に通っているんだい?」

その質問を聞いた瞬間に南雲は親父を睨めつけた。皆は親父の様子がいつもと違っているのに勘付いて全員が二人の様子を見ていた。俺は追い打ちをかけるように思いがけない言葉を発した。

暁「エイリア学園だろ?」
全「はぁ!??」
晴「・・・・・」
?「その通りですよ」

全員聞きなれない女の声が高いポールの上から聞こえた。見上げると、ポールの上で座り、腕を組んであきれた様子のティムがいた。こいつ、何しに来たんだ!?