二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【イナイレ】〜俺のサッカー〜『第六章・奇跡の新タッグ!』 ( No.243 )
日時: 2011/08/02 21:00
名前: まい (ID: SSGIlw3x)

〜第11話〜「あんたら、本当に初対面?」 

翌日、俺たちは張り切って朝から練習を始めようとする。『炎のストライカー』探しはマネージャーに任せていいらしいので、思い切りサッカーして良いということに、ついでに言うと俺も今日から練習に参加してOKだ。と言っても軽くリフティングをしているだけだ。

円「よし、練習始めるぞ!」
?「おーい、円堂!!」
暁「この声は・・・・・・綱海?」

声がした方向は海で大きな波がこちらにどんどん押し寄せている。その波に乗っていたのは、綱海だった。綱海はこちらのグランドにジャンプしてスタッと華麗な着地をして額にしているゴーグルに手を当てる。親父は誰だかわからないので「誰だ?」と近づいて話しかけようとしたときだった。

親父「キミは・・・・綱m<ズドン!>」
全「ひぃ!!!」

えーと今起こったことは、親父が綱海に近づこうとしたら、綱海のサーフボードが縦に落ちてきて親父の左頬をかすめて地面に突き刺さった。多分、あと30センチ左足を前に出していたら親父の足は大けがをしていただろう。なんて幸運な父親だ。俺はリフティングをやめて片手にボールを持った。

綱「よ!円堂」
円「綱海!?どうしてここに!?」
綱「俺たちのチームを練習試合しないか?」
颯「でも、綱海先輩はサッカーしてないし、チームってなんだ?」
綱「この前お前たちとサッカーやって楽しかったし・・・・・サッカー部に入った!」

おいおい、今の幻聴か?こいつが一日だけサッカーをやったからっていきなりサッカー部に入れるっていう部活動がどこにあるんだ?そう俺が思っているうちに綱海はどこからかユニフォームを取り出して着替えた。

綱「ノリだノリ!俺の顔を立てるとおもってさ・・・・・・お前らともう一回サッカーしたいんだ!」
円「もちろんさ!なっ!皆!」
全「おう!!」

まじかよ・・・・復活して早々、面倒くさい試合を始めようとするなんて俺の気持ちを考えてくれ。なんというノリに乗りたがる連中なんだ?すると監督が暗い顔をしながら前に出た。

瞳「その試合許可できません・・」
円「え—————!?」
暁「円堂、うるさいぞ」
瞳「皆、昨日のこと覚えているでしょ・・?これからも強いチームがでて来るっていうのにこんな地元チームとの試合で遊んでいる場合じゃないわ・・」

さすが監督、分かっているじゃないか、これで少しは練習に集中できるだろう。そう思って俺は手に持っていたボールを下において、軽く蹴り上げてまたリフティングを始める。その時だった。親父が監督の肩を叩いて説得をし始めた。

親父「綱海君のチームは大海原中でFFの予選決勝戦までいった名門校です。少なくとも、遊びだけの試合になりませんよ。それに、彼らの戦法はきっとすぐに雷門の弱点を暴けますよ」

親父は少し不気味な笑いを浮かべながら話しかける。全員、親父の話した内容に驚きを隠せない、弱点を暴けるチーム・・・・・俺も少し興味が出てきた。今の雷門イレブンにも弱点はある。それに気が付いているのは親父と監督と俺だけだ。俺は二日で見破った欠点だけど。すると監督は親父の言葉に納得して試合を許可してくれた。こうして俺たちは大海原中に向かった。

着いた大海原中は、ふつうでは考えられないが学校は寮で、しかも広い海に囲まれている自然いっぱいの中学だった。すごいと思うが、颯音はカナヅチだからなんとも言えないらしいが(汗)しばらく歩いていくとキッチリとした海の上にグランドがある。しかし誰もグランドにいないな。

暁「綱海、チームメイトは?」
綱「まぁまぁ、すぐに来るぞ!!」

綱海がそう言った次の瞬間、昼間の空に花火が何発か放たれて、さっきまで人気がなかったグランドから人がどんどん現れてきたのである。俺は花火の音の大きさに驚いて思わず円堂の後ろに隠れてしまった。現れた人を見ると綱海と同じユニフォームを着たサッカーと頭に巻いたタオルにサングラス、アロハシャツが特徴的な親父と同い年くらいのおっさんがいた。後ろには「歓迎 雷門中」と書かれている模造紙があった。

おっさん「サプラ————イズ!!」
大海原「イエーイ!!!!」
親父「ヤッホ———!!!」

全員唖然、何という・・・・ノリだ。しかも親父の奴は大海原の連中と(俺達もだけど)初対面なのに仲良くハイタッチして、おっさんと肩を組んで踊ってやがる。そう思うと全身から冷や汗が・・・・。親父はいっそのこと、ここで暮らせばいいんじゃないのか?しかも、見た限りあのおっさんはここの監督だよな(汗)

監「驚いた?驚いた?」
円「えーと(汗」
親父「驚いたぜ!ナイスセンスしているな!!」
監「だろう!!」

本当にこいつらは初対面なのか?そう思ってしまうくらいに気が合いすぎだ。二人はとりま、置いといて、綱海は次々とチームメイトを指して紹介をする。

綱「それであいつが一番、ノリが良い奴、音村だ!」

そういって綱海が指したのは水色の髪に眼鏡、ヘッドフォンが特徴の男だった。俺的には一番、真面目そうな奴だと思ってたいたんだけど。にしても、ヘッドフォンしながらサッカーをしていてもいいのか?でも、ヘッドフォンは一度はしてみたいな。俺は音村に話しかけた。

暁「・・・・あのさ」
音「なんだい?」
暁「そのヘッドフォン、借りていいか?」
音「いいよ。替えの奴があるから、よかったらあげるよ」

音村はそういって俺に自分がつけていたヘッドフォンをとって、渡した。けっこう、いい奴だ。礼くらい言わないとダメだな。俺は少し顔を赤くしながら言った。

暁「あ、ありがとう///」
音「いいよ。気にしないで」

音村は微笑んでベンチの方に向かい、バックの中身をあさり始めて中から替えのヘッドフォンを取り出し、自分の耳に当てた。この時は何も思わなかった。音村からもらったヘッドフォンが大海原の練習試合のカギを握っているとは・・・・・。