二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【イナイレ】〜俺のサッカー〜『第六章・奇跡の新タッグ!』 ( No.244 )
日時: 2011/08/04 08:40
名前: まい (ID: LGpjJ/hw)

〜第12話〜「でた、暁の新技!」 

鬼「フォーメーションはリカと東條で2TOP。暁と立向居はMFで頼む」
円「相手はちょっと変わっているけど、全力でプレーをしよう!」

円堂の言葉で皆が声を上げる。一方、大海原のベンチでは、な・ぜ・か!親父が大海原の監督と話に盛り上がっている、全く親父はこっちのチームを応援するつもりがないのか?しかも、雷門はかなり頭に来たらしく帰ろうとしている。マネージャーも大変だな。

そんなことがあったが、試合開始。ボールは大海原からだ。

綱「皆!ノッてけ!!!」
親父「ノっていこうぜ!!」
大海原「おぉ———!!!」

指示を聞いた大海原はまるでリズムにノッているかのように華麗?なパスさばきをして回していく、俺はチラリと音村の方を見る。音村は目を閉じて、人差し指で自分の片腕に何かのリズムを打っていた。こいつは何のリズムを聞いているんだ?その時だった。リカはボールを奪おうと突っ込んで行った。次の瞬間、音村は目開いて指示を出した。

音「8ビート、アップ!」

音村の指示を聞いた大海原の古謝(こじゃ)はリカをすんなり抜いてしまった。全員唖然してしまう。リカは確かにカウンターに弱いが、簡単に抜かれるなんて・・・・音村はすごい観察力の司令塔だ。多分、リカの弱点がすぐに分かったのか。次は財前が<ザ・タワー>で止めようとするが、

音「アンダンテ!2ビート、ダウン!」
古「あぁ!」

古謝は<ザ・タワー>には突っ込まず、体をひねって後ろにパスを出して、抜いてしまった。おかしい、なんでこの試合で始めて出す技を簡単に抜いたんだ?もしかして、音村は観察力が優れているんじゃなくて、別の何かに注目している?そんなことを考えている間に相手DFがこっちに来てシュートを打っている!?

三人「<イーグルバスター>!!」
颯「キャプテン!!」
円「まかせろ!<マジン・ザ・ハンド>!!」

見事、円堂はなんとかシュートを止めた。今のはこっちも冷や汗掻いたぞ(汗)そう思っていたら大海原は全員「イエーイ!!」という歓声が上がっていた。取られたのに、喜んでいる?なんというか・・・・・けっこう疲れる連中だな。でも、事実こいつらは思った以上に強い。これは、手ごわい相手だ。

鬼「どうして、あいつらは俺たちの動きが分かるのか疑問に思わないか?」
暁「分からないのか?音村がすごいリズム感がある」
円「リズム?」
暁「俺たちはプレーをする時は必ず足音を発生させる。その音をリズムとして測って、音村が逆算して仲間に指示を出している・・・・・ここからリズムを変える必要がある」

俺はだてにテクニックシャンを気取ってないから、リズムなんていくつでも替えられるが、ただ問題は音村が個人のリズムだけを読み取っているのかが心配だ。もしもチーム全体のリズムも読み取れるなら、俺たちの弱点がばれるかもしれない・・・・・。まぁ、ばれたって、いい事考えているから問題はないけど。

しかし、コツがつかめずにその後は完全に大海原中のペースで試合が進んだ。向こうはこっちの動きが分かっているかのようにガッチリとマークされる。だったらここは・・・・・あれをやるか、俺は走ってボールを奪った。音村は反応してまた指示を出す。

音「4ビートダウン!」
暁「違う、8ビート上げるのが正解だ」
音「何!?」

俺はスライディングしてくる選手を両足でボールを挟んで、3回連続でバク転をしてかわす。周りの選手は茫然としている。俺は皆には目もくれず。舌をべーと出した。

暁「まだまだ、勝負はここからだ。」
音「ほぅ、少し面白くなりそうだ・・・・」

音村と俺はお互いの顔を見てニヤリと笑った。少し間が空いて、俺は目開き周りを見渡す。しかし、全員マークされている。これでは自分で持ち込むしかないな。俺はドリブルをして相手ゴールへ向かった。前に相手がいたら、カウンターをしてかわすか、カットインで抜いたが、ゴール前で前、横、後ろを4人がかりで囲まれてしまった。

暁「さすがに、厳しいマークだ。そろそろあれをやるか」
綱「あれだと?」
親父「お!出るのか!?」

俺は一歩だけ早く歩いて足元にボールの近くに行く、右に2回転をして、ボールを高く蹴り上げた。その瞬間に地面から氷の鎖が出た。すぐに飛び上がって俺は指を鳴らす。その瞬間に鎖が4人の足に絡みつく、すぐに着地して4人が動けない間に俺は抜いた。

暁「『スッと歩き、クルっと回りポーン、シューン、パチン』・・・・シューンは風のように早く飛び上がることだったんだ。」
鬼「あれが・・・・究極必殺技<アイス・セルセレサ>『氷の鎖』」
親父「まるで氷の鎖が生きているかのように選手達を縛り付けたな!!」
監「おしいぞ、大海原!暁君はナイス必殺技!!」

いや、この技は初めて完成させて使ったけど。なんかイマイチ・・・・タイミングが合わない。つか、思った以上に大した威力がなかったような気がする。そんなことを考えているうちに、ゴール前に行っていた。チラリと右サイドにいた颯音にアイコンタクトをして合図をした瞬間に颯音も走り出して、俺はボールを蹴りあげて、二人は同時に飛び上がった。

暁「いくぞ、颯音」
颯「おう!」
二人「<アイスディオボルト>!!」
首「<ちゃぶだい返し>!うわぁ!!!」

俺達のシュートはあまりの威力でGKごとゴールに押し込んだ。というか、俺と再会した時より威力が上がっている。やっぱり一緒にいる時間がいっぱいあるからタイミングとか合わしやすかったかも。俺は少し薄く笑いながらで、颯音は満面の笑みを浮かべながら、ハイタッチをした。


<ピッピ——>


ここで前半終了のホイッスルが鳴った。にしても、リズムを変えるのがそんなに難しいことだったのか?結局出来たのは俺と鬼道、それに一之瀬くらいだな。さてと、後半はどうやって攻めるのが良いんだろか。こんなにワクワクして楽しい試合は久しぶりだ。