二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【イナイレ】〜俺のサッカー〜『第六章・奇跡の新タッグ!』 ( No.251 )
日時: 2011/08/18 14:57
名前: まい (ID: 2nMcmtOU)

〜第15話〜「氷空の技」

と言う事で、円堂は綱海にサーフィンを教わっている間、俺達は自主練を始める。誰かとペアを組んで練習するのが効率的だと思うけど、たまには個人練習でもするか。俺はただ一人、グランドの隅でリフティングをした。やっている内に疑問に思う事があった。

暁「氷空ってどんな技があるんだ?」
氷「(いきなりどうしたの?)」
暁「いや、俺と氷空が出来る技とか、俺しかできない技は分かっているけど、氷空だけの技は見たことがない。」
氷「(最近、思い出した技があるけど・・・・・見てみる?)」

何を言い出すんだこいつは。僕の技を見る=俺と人格を入れ替われということだろう。でも、見てみたいのは事実だ、2回だけこいつと入れ替わって試合をした時は実力あった。技を見てみる価値はあるな。俺はリフティングをしている足を止めて、目をつぶり、人格を変えた。


<シュッ>


氷「シュート技だよ。直也」

氷空は歩いてドリブルをして、ペナルティエリアで止まる。もちろんこの行動は目立つもので雷門イレブン全員が氷空に注目した。氷空はボールを蹴り上げた。その瞬間にボールは青い光の球体に包み込まれる。高く上がったボールは高速回転をし始める。

氷「<シャインウ゛ィオ>」

ジャンプした瞬間、足に赤いエネルギーをまとわせ、思い切りけった。蹴ったボールは大きな紫色の光を放ちながらゴール・・・・・ではなく右に大きくずれて、近くに生えていたヤシの木に当たって木に貫通してしまった。その瞬間に氷空の顔は青ざめていく。その一方、周りで見ていたメンバーは開いた口がふさがらないご様子。

氷「(は、張り切りすぎて手加減するのを忘れてた。しかも、コントロール出来てないね)」

単純にこいつはバカだろう。何が「張り切りすぎ」だ。つーか、パワーがすごいな。まぁ、鬼道達には新技とでもいえば納得してくれると思うけど。少しパニックになっている氷空を何とか「落ち着け」と言い聞かせる。

鬼「暁・・・その技はいつ思いついたんだ?」
氷「よ、陽花戸中で<アイス・セルセレサ>を覚えたついでに・・・・」
親父「<シャインウ゛ィオ>があればイプシロンを倒せるかもな!」
瞳「十分パワーはありますが、もう少しコントロールは出来ないかしら」

コントロール出来ないのも当然だ。氷空は8年振りに打ったシュートだから・・・・にしても、あのパワーはないだろ。持前のテクニックではなくパワーでシュートした感じだ。氷空と俺はなんかプレースタイルが正反対のようだ。

氷「絶対に完成させます!僕・・・・じゃなかった。お、オレに任せてください!!」
親父「そうと決まればさっそく練習だ!」
氷「はい!お父さん」

・・・・頼むから氷空、俺の体で親父を「お父さん」なんて言わないでくれ、虫唾(むしず)が走る。しかも笑顔で言わなくてもいいだろう・・・・・・。

氷「さてと、特訓開始・・・・かな?」
春「なんで疑問形ですか?」
氷「細かいことは気にしない!春奈ちゃn・・・・春奈もそう思うでしょう?」
春「・・・・頑張って下さいね」

そう言って春奈は微笑んで自分が持っていた黄色いタオルを氷空に差し出した。氷空は受け取りタオルで汗を拭きとる。一回のシュートでかなり体力を使うためか、体は汗でびちょびちょだった。

氷「僕・・・オレも円堂に負けられないから頑張るよ」

汗を含んだタオルを春奈に渡して大きく手を振り、もう一度ペナルティエリアで立ち止まる。春奈はその姿を見てボソリと小声であることをつぶやいた。

春「ボソ)なんか先輩いつもと違う」
颯「兄貴・・・じゃない・・・・・あれは誰だ?」

そんな言葉に気付かない氷空と俺は構わず練習をした。


今日はとにかくボールを蹴ることに専念していた。時刻を見ると夜11時を回っていた。久しぶりに氷空と入れ替わって寮に戻り、一人部屋に入って、人格を元に戻したら体中に激痛が走った。思わず痛々しい声を出してしまい、近くにあるベッドに倒れこむ。

暁「い゛・・・・・」
氷「(直也、大丈夫?)」

俺は腹を両手で抱えながら背中を丸めて横になる。それほど体が痛かったのだ。おそらくかなりの筋肉痛だな・・・・その時、親父から電話がきた。俺は体を無理やり動かして携帯に手を伸ばして耳に当てる。

親父『よぉ!起きているか!?』
暁「電話に出ている時点で起きている。なんだ?そういうのは普通、メーr『親父 聞いてくれ、直也』・・・・え?」
親父『明日、もしかしたらイプシロンが試合を申し込んでくるかもしれない情報が今入った』

少し耳を疑ったが、当然とすぐに思った。理由は大阪の試合からけっこう経っている。今頃くるのも不思議じゃないからだ。デザーム達は多分、以前よりパワーアップでもしているかも知れない、今度はあいつからゴールを奪いたいものだ。でも、なんで親父はわざわざ監督ではなく俺に伝えるんだ?

暁「で、俺にどうしろと」
親父『直也に頼みがある。明日、———— をしろ』
暁「は・・・・・・・はぁあぁああぁぁ!!!?」

この連絡で俺は何やら明日は、波乱の日になると思った。嗚呼、俺はどうしてこんなに不幸体質かな?と疑問に思ってしまうほどでもある。