二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【イナイレ】〜俺のサッカー〜『第六章・奇跡の新タッグ!』 ( No.253 )
日時: 2011/08/20 16:40
名前: まい (ID: AOK.B8lR)

〜第16話〜「イプシロン改」

翌朝、円堂が究極必殺技を完成させたらしく全員、大海原のグランドに集まる。ついでに言うと、シュートを蹴るのはなぜか颯音だった。こんな炎天下の沖縄で無駄な体力は使わせたくないものだけど・・・・・やらなければならないのか。面倒だな。

颯「いきますよ、キャプテン!」
円「<正義の鉄拳>!!」

颯音が蹴ったノーマルシュートが円堂に迫ってくる。円堂は落ち着いた様子で大きく足をあげ、踏み込みと共に拳を繰り出したのだ。ドリル回転する巨大なエネルギーの拳によって颯音のシュートを止めた。パンチング技ってところか、でもこの技は俺が覚えた技と似て・・・・・・なんか物足りない。どこか間違った動きがあるのか?それとも・・・・・・未完成なのか?

円「<正義の鉄拳>完成だ!!綱海、ありがとう」
綱「あぁ!でも、もう二人お礼をいうやつがいるだろ?」

そう言って綱海は俺と颯音に視線を向ける。円堂は転がっているボールを持って、俺達のところに近づいてきた。

円「東條!暁!」
二人「なんだ?」
円「ありがとな、綱海にサーフィン教えてくれって頼んでくれて・・・」

円堂はにこにこと笑いながらお礼を言い始める。確か・・・俺は綱海に「努力して出来たよな?」って言っただけだぞ、だったら必死に頼んだ颯音だけに言えよ。ホントこいつはバカだ。それに颯音はお礼を言われたことに照れて顔が赤くなって円堂から目線を外しているし

颯「な、なんか照れるな////」
暁「円堂、変な勘違いはするな、俺は綱海に頼んだ憶えはないから。」
親父「まったく、直也は本当に素直じゃないな。」
暁「ほっとけ」

俺は円堂の意見を否定して背を向けてグランドを立ち去ろうとした。その時だった。上空から何か重いものが落下してくる音が聞こる。その音がどんどん大きくなり、こっちに近づいてくる。全員が音に反応して空を見上げる。太陽がまぶしくて、よく見えないが。黒い色の丸い物が落ちてくるのが分かった。多分あれは・・・・

暁「エイリア学園が使用しているボールだ。」
親父「と言うことは襲撃か・・・・」
円「イプシロン!!」

円堂が叫ぶと同時にボールがグランドに落下した。次の瞬間、何か以前とは違う雰囲気をまとったイプシロンがいた。あいつら、なんかおかしい。全員、目が赤くなっているし。

デ「我々はイプシロン改と名乗る。お前らに勝負を挑む!」
親父「今更、君たちが出てくるってことはジェネシス・・・それとも、上の奴の命令か?」
ゼ「命令ではない」

ゼルと言う奴はなぜか寂しそうに言った。デザームは眉間にしわを寄せて俺を指して睨んできた。

デ「特に、貴様は叩き潰す」
暁「・・・・・そんなに一人だけに集中していたら、見えるはずの落とし穴が見えなくなるぞ。デザーム」
デ「ふん、それはお前以上のシュートを持っている奴がいるとでも?」
暁「颯音がいる。」
全「!?」
颯「え?・・俺なの?」

普通は吹雪とか言うだろうけど。今回の試合は颯音がキーになると思うから言ったけど。吹雪には悪いが、今の精神状況を考えれば・・・・・期待などはしていない。むしろ、吹雪は足手まといになる確率がある。このことは言わない方がいい。言ったら精神が崩壊するかもしれないからな。

暁「とにかくデザーム、颯音にも警戒した方がいいぜ」
デ「忠告として聞いておこう」


その後、綱海が監督に無理を言って、雷門イレブンとして選手出場することになった。新たに入った綱海はDFで出場。FWはリカと俺で2TOPで、前回イプシロンから点をとった吹雪はDF、颯音はベンチでスタートになった。
監督の意図は多分、颯音はジョーカーとして後で加えるとして、吹雪も温存する気だろう。俺はてっとり早く点をとればいい。理由は二つ、試合の流れを掴めるから。もう一つは・・・・・観客席にいるあいつのためだ。俺はそう思いながら観客席の方を見て、オレンジ色のパーカーを羽織り、フードをかぶった人物を見た。お前は一体どんな思いでチームを見ているんだ?