二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【イナイレ】〜俺のサッカー〜『第六章・奇跡の新タッグ!』 ( No.254 )
日時: 2011/08/20 20:41
名前: まい (ID: AOK.B8lR)

〜第17話〜「親父の頼み」

イプシロン改側のボールで試合開始のホイッスルが鳴った。メトロンと言う奴がドリブルをして攻め上がる。ドリブルのスピードが以前試合した時よりも速くなっている。どんどんDF陣を抜き、ゼルとマキュアも上がってシュートを打つ体制になる。

三人「<ガイアブレイク>!」
立「円堂さん、今です!」
円「<正義の鉄拳>!!」
デ「・・・・なかなか面白い技を持っているじゃないか」

<ガイアブレイク>に対して円堂は<正義の鉄拳>を繰り出した。技の威力は円堂の方があって、シュートを止めた。でも、なんか物足りない感じがまだする。なんだろう?この違和感は・・・・・。前半は20分過ぎても両者一歩も譲らない展開になった。その時、ベンチにいる親父と目があった。親父は腕を組みながらVサインにウィンクをしていた。そろそろ・・・・シュートを決めるか、俺はパスカットをしてDF陣を抜き去り、ゴール前で足を止める。

デ「来たか」
暁「・・・・・・<ブリザードショット改>!!」
デ「<ワームホール>!な、この威力はなんだ!?」

俺の進化した必殺技とデザームの必殺技が激しくぶつかり合う、凄まじい威力で俺の技は<ワームホール>をいとも簡単にやぶってしまった。ゴールに突き刺さり、得点が入ったことを指すホイッスルが鳴った。

円「やったぞ、暁!!」

円堂は暁のところまで走ってきて手を差し伸べた。しかし、暁は円堂が差しのべた手を叩いた。一体何が起こったのかイプシロンにも、雷門イレブンにも分からなかった。次の瞬間、暁は円堂を睨みつけた。

暁「こんなつまらない試合は御免だ。試合にもならない、」
円「え?」

そう言って暁は無言で観客席のしたにある選手入場口のところに歩く、出ていくつもりだろう。颯音が慌てて後ろから暁の腕をつかんで止めた。

颯「どういうことだよ、兄貴!まるで試合放棄しているじゃないか!!」
暁「・・・・・だから?」

暁はゆっくりと振り返った。その時の暁は今までに見たこともない、とても冷たい目をして颯音を見ていた。目を見た瞬間に颯音の全身に凍りつくような感覚が襲った。暁は颯音が掴んだ腕を離して、どこかに行ってしまった。強力な選手が試合放棄をするなんて前代未聞な行為だ。険悪な雰囲気が会場を包み込んでしまう。瞳子監督は何事もなかったかのように選手交代の指示を出した。

瞳「選手交代よ。11番、暁君に代わり、12番、目金君」
目「えぇ!?」
リ「なんで目金や!ここは東條やろう!!」
一「そうですよ!」
親父「まぁまぁ、落ち着けよ」

全員が驚き、ここは控えている颯音に任せればいい話だ。だが、監督は戦力外の目金を出した。親父は監督に同意するように皆を説得し始める。

親父「今の颯音にシュートが出来ると思うか?」
鬼「とても、出来そうにないな。」

親父が指したところを見ると、そこには俯いていて暗い表情をした颯音がいた。とてもこの状態では試合には出せない。暁が放棄した瞬間にムードは悪くなってしまった。

親父「俺、直也を説得する!!」
円「暁をお願いします!おじさん」
吹「・・・・・・・」

親父は暁を追いかけて会場を出て行った。雷門イレブンは数少ないメンバーでどう戦うのか?




























歓声が響く暗い廊下に、暁はいた。壁に背中を預けて、腕を組み、誰かを待っていた。しばらくすると、足音が廊下中に響いた。暁は視線を向けた。そこには、説得しに来た親父がいた。しかしどこか雰囲気が違った。暁は親父に冷たい視線を向けながらため息をつく。

暁「これで、よかったのか・・・・・親父」
親父「あぁ」
暁「試合放棄ってけっこう、きついな。仲間を裏切るみたいで」
親父「さすがの直也もきついか」
暁「昨日、あんたが言ったんだろ。」
親父「確かに言った。俺が『明日、試合放棄をしろ』と—————」
暁「てっとり早く終わらせよう。」

そう言って暁は外に出て行った。親父は追いかけるように歩き出す。はたして、暁が試合放棄した理由とは?そして、親父の意図とは!?次回になります!!←中途半端だな by暁