二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【イナイレ】〜俺のサッカー〜『第六章・奇跡の新タッグ!』 ( No.267 )
- 日時: 2011/08/30 20:14
- 名前: まい (ID: YbzGU7A/)
〜第22話〜「豪炎寺が加わって・・・・」
俺達は円堂の誘いで豪炎寺と一緒に軽くサッカーをしている。俺はベンチから豪炎寺を観察しているが・・・・こいつ、かなり無駄のない動きをしている。多分、今のFW 陣の中で一番いい動きをしていると思う。すると、リカが大声で・・・・
リ「豪炎寺だか、幼稚園児だか知らんけど!雷門のエースストライカーはウチや!」
木「エースのつもりだったのかよ。」
リ「エースやない!クイーンや!!」
颯「証明したかったら、直接対決でもすればいいだろ!」
・・・・・このチームのFW は、まともな奴はいないのか?そう思った次の瞬間、リカは豪炎寺がキープしている。ボールを奪おうと走る。一瞬、リカの足元にボールがいったかと思ったが、豪炎寺は瞬時にうまく足を使ってボールを奪い返した。
リ「どやっ!・・・・・あら?ボールがない?そんなアホな!!」
暁「気が付くのが遅いぞ(汗」
もはや、一人だけレベルが高すぎるな。こんなすごい奴を欲しがるエイリア学園は何を考えているんだか・・・・そういえばこの前、ティムが言っていた「強い奴は仲間にする」ってもしかして、エイリア学園にも人間が何人かいるのか?そう仮定すれば、氷空の知っている治とも関係があるかもしれない。と言うことは、デザームは人間?
暁「訳がわからない」
颯「何を言っている?兄貴」
ため息と同時に呟き、目を開けたら。そこには颯音の顔のドアップが、しばらく間が空き・・・グランドに俺の悲鳴が轟き(とどろき)の後に、颯音の頬に思い切り平手打ちをおみまいした音も響く、颯音は叩かれた頬を押えて痛みを噛みしめる。すぐに俺を睨みつけて犬のように吠えてきた。
颯「何すんだよ。兄貴〜!!」
暁「いきなり、顔を近づけるバカがいるのか!?」
颯「だからってビンタすること、ないだろ!!」
親父「こらこら、喧嘩はそこまでにしろよ♪」
暁・颯「うるさい!!親父は黙っていろ!!!!」
あまりの怒りで颯音も普段は「父さん」と呼ぶが、今回ばかりは「親父」と呼んだ。これにムカついた親父はため息をついてから、両手の拳に血管を浮かばせて力を入れる。そしてゆっくりと、俺達に近づいて、二人の頭にゴツンと殴る。頭には大きなタンコブが出来た。二人とも少し涙目になる。
親父「せっかく、豪炎寺君が帰ってきたって言うのに喧嘩してどうするんだ?」
暁「うるさい、俺には関係ない」
親父「たしかに、以前は関係なかった。でも、今は仲間だろ?」
くそ、こいつは本当に腹黒いな。俺が言い返せない言葉ばかり言ってくる。こいつはエスパーか?こんな奴に構っていることより、豪炎寺のところに行ってミニゲームでもした方がマシだな。そう結論した俺はすぐにその場を離れて、豪炎寺のところへ走った。
暁「もらった!」
豪「何!?いつの間に・・・・・・」
と言った瞬間に俺は素早くカットしてボールを奪い、そのままドリブルしてグランドの中心へ走り出す。豪炎寺は俺を追いかける。
暁「俺に勝ってみろよ」
豪「変わった奴だな」
こうして、俺と豪炎寺とのボールの取り合いが始まった。
円「二人とも、すげー!」
颯「奪い合いが始まって何分経った?全く決着がつかない・・・・」
土「あの二人の体力はどうなっているんだよ!?」
豪炎寺が俺のキープしたボールを奪ったら。負けじと俺がボールを奪い返す。ただその繰り返しが20分も続いた。汗だくになりながらも、体力的にはまだ二人は余裕があり、動き続けている。時間さえも忘れてしまうくらいの集中力だった。その時、豪炎寺がカット損なったボールが吹雪の足元に転がる。
暁「吹雪!とってくれ」
吹「う、うん」
吹雪はボールを蹴るが、高く弧を描き、別方向に飛んだ。あり得ないことだった。いつもの吹雪ならボールを完璧にコントロールするはずだ。やっぱり、精神が崩壊したのが原因だな。
颯「ふ、吹雪先輩、少し休みましょうか」
吹「ごめんね。東條君、今はサッカーする気になれないんだ・・・・迷惑だよね」
そんなことを言うなんて、アイツらしくもない。俺に・・・・今の吹雪になんか励ませられないか?俺は吹雪のところまで駆け寄り、肩をポンポンと軽く叩いた。
暁「いや、俺達は大丈夫だ!お前がサッカーやりたいって言うまで、ずっと待ってやるよ」
吹「暁君・・・・・ありがとう」
暁「べ、別に、仲間が苦しんでいるところを見たら誰だって励ましたくなるから。言っただけだ」
暁はそっぽを向いて出来るだけ意見を否定するが、赤面しながらなので説得力がないのである。その姿を見て、遠くから見ていたメンバーが「かわいい」と思わず思ったのは別の話である。
親父「次の目的地が決まったぞ!」
暁「悪い豪炎寺。勝負はお預けでいいよな?」
豪「あぁ」
親父の叫びを聞いた瞬間、全員が練習を中断して集まる。もちろん、俺と豪炎寺の勝負はお預けとなった。
親父「次に行く場所は東京だ!」
全「え!?」
新しい敵が現れた後に東京に戻るなんて、意味なんてないだろ。親父は何を考えているんだ?
親父「今のところ、エイリア学園に関する情報がない!だから、東京に戻って休んだ方がいいだろ」
颯「じゃあ俺はキャプテンの家で遊ぶ!」
円「いいぞ!」
暁「円堂と颯音は勝手に予定を決めるなよ。第一、監督に許可もらっているのか?」
親父「許可はもらってあるから。そこら辺は大丈夫だぜ!」
豪「・・・・この人たちのテンションについて行くのは、大変だな」
豪炎寺、お前の同情が俺には励みになっているぜ。正直、親父のテンションについて行けないのが息子の本音だ。東京に戻ったら、エイリア学園も動きだすかも?面倒なことになりそうだ。
次回予告!!〜氷空バージョン〜
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次回!第七章『明かされる記憶』
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