二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【イナイレ】〜俺のサッカー〜『第七章・明かされる記憶』 ( No.306 )
- 日時: 2011/10/30 18:38
- 名前: まい (ID: gDKdLmL6)
〜第12話〜「動き出す計画」 ※アニメと違う展開です※
後半開始のホイッスルが鳴った。帝国が雷門に攻め上がり、三人が高く飛び上がって<デスゾーン>をしようとする。
しかし、これまでと回転数や三人の息が合っていないように颯音や佐久間は見えた。
颯「回転のタイミングが合ってない!」
佐「鬼道、何を考えているんだ!?」
鬼「今だ!」
三人は鬼道の合図通りにボールを蹴る。すると、ボールの勢いは衰えず、ゴールに近づくにつれ、スピードも上がっていく。立向居は反応出来ず、シュートをそのままゴールに入った。
しばらく沈黙が続き、鬼道が叫んだ。
鬼「<デスゾーン>の完成だ!」
土「でも、なんで出来たんだ?」
鬼「タイミングだ。帝国と雷門は違うチーム。雷門には雷門のタイミングがある。それを東條が教えてくれて完成出来た」
鬼道の言葉に、ふと颯音はさっき自分が言った言葉を思い出した。「雷門は個々の力をぶつかり合って連携技を完成させる」ことを
さっき言ったことが役に立ったなんて颯音は感動してしまう。颯音は綱海や円堂に小突かれながら褒められた。
しかし考えても見れば、<デスゾーン>は円堂の話を聞く限り、<ゴットハンド>で止めた技と聞いた。
言い方が悪いが、とてもエイリア学園に通用するとは思えない。鬼道ほどの選手ならそのことはすぐに分かるはずだ。だったら、もっとすごい必殺技を完成させるために帝国に来たのではないか?そう結論ができる。
颯「鬼道先輩はもっと上を目指すの?」
鬼「あぁ。<デスゾーン>を超える必殺技の特訓をする」
鬼道はその時、口角を上げて、薄く笑った。多分、次に完成させる必殺技がエイリア学園を倒せるかもしれないと思っているのだろう。
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その頃、ガゼルとバーンは・・・・深刻な雰囲気で話していた。
バ「聞いたか?ガゼル」
ガ「あのお方が、ジェネシスにガイヤを選ぶとはな」
バ「絶対、認めねぇ!!」
バーンは足元にあったボールを近くの柱に蹴りこむ。ボールの威力が強いため、柱を貫通してしまった。バーンは気にせず怒り任せに話を続ける。
バ「雷門に引き分けたお前はともかく。俺はグランに負けない!!」
ガ「引き分けたのは結果に過ぎない」
二人はどうやらグランに最高の称号を先に取られたらしい。二人でグランを見返すため組む話をバーンが持ちかける。ガゼルは話に乗って組むことになった。←短くてすいません!!
二人「ネオジェネシス計画をここに発動する!!」
二人は手を取り、声をそろえて大声で言う。二人がいる部屋の前でその一部始終を聞いた人物がいた。
?「ネオジェネシス計画を発動したんだ・・・・・雷門が危ない」
すると、 ?は逃げ出すかのようにその場を去り、誰もいない部屋に入り、素早くポケットから折り畳み式の携帯を取り出し誰かに電話を掛けた。しばらくすると、『もしもし』と掛けられる。
?「もしもし」
『・・・・その声はキミか。何か動きがあったのかい?』
電話の相手は中年の男の声だった。 ?は男にさっきの出来事を説明した。男は相づちを言いながら、話を聞く。電話越しだが、パソコンのキーボードを打つ音が聞こえる。どうやら、メモとしてパソコンに書き込んでいるようだ。 ?は「以上です」と区切りをつけると電話の男が話すまで待った。しばらくすると、男は指示を出す。
『そうか、そろそろ俺も動き出す。キミはそのまま敵の様子を見てくれ』
?「分かりました」
『なんとしても、ジェネシス計画を阻止しなければ・・・・』
?「大丈夫。雷門には、円堂 守がいますからバーンやガゼルには負けないはずですよ」
?はそう言って、電話を切り、携帯をパタンと閉じてポケットにしまった。
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場所が変わって、帝国グランドでは、<デスゾーン>を超える必殺シュートを試していた。ゴールに決まる前に紫色の光がグランドを照らす。そして、そのままゴールした。
それを見た帝国と雷門イレブンの全員は唖然とするしかなかった。多分、このシュートはエイリア学園でも通用すると断言できるほどの威力だったのだ。
鬼「完成した<デスゾーン2>が」
円「やったな鬼道!」
全員が三人を褒めて、雷門のモチベーションが上がる。颯音は新技を完成させたい気持ちがあふれ出してきそうだった。足元にボールを置いて、軽くリフティングをする。颯音は静かにボールを見つめた。その時、後ろからアフロディに話しかけられる。
ア「どうしたの、東條君?」
颯「アフロディか、いや〜どうやったら、バランスを鍛えられるのかな?」
ア「う〜ん、そういうのはバランスボールの上に立つのがいいんじゃない?」
ほとんど勢いで言ったようなものだ。と思いたい。流石の颯音もこの単純かつ難しい回答に茫然とします。アフロディは首をかしげて颯音を見ます。どうやら、本気で考えて答えてくれたようだ。
颯「そっか!その発想はなかった!!ありがとうなアフロディ」
と、颯音はアフロディに笑顔で答えて実行に移ろうとします。元々、颯音はどんなに無茶なアドバイスを聞くと行動に移すタイプです。過去に無理して骨を何度か折ったこともあります。詳細は語れませんが・・・・本当はチームで一番バランスがいい綱海に聞くのが良いと彼らは気付いてないご様子。
丁度、颯音がグランドから立ち去ろうとした時だった。変な音が上空から聞こえた。
颯「なんだ、この音?・・・・・耳が痛い!」
まるで、黒板を爪で引っ掻くような嫌な音が聞こえた。しかし、周りの皆はその音に気付いてないようだ。思わず颯音は耳を両手でふさぐ
次の瞬間、上空から黒いボールが落下した。落下の衝撃で辺りが煙に包まれる。しばらくすると、そこには、バーンとガゼルそれに、ダイヤモンドダストやプロミネンスの選手が現れた。
二人「我らはカオス!!」
颯「な、南雲にガゼル」
バ「久しぶりだな。東條」
一目見て颯音はダイヤモンドダスト戦で見たバーンと雰囲気が違うと直感的に思った。
あの時のバーンの黄色い瞳が人間みたいに輝いていたように見えた。しかし今のバーンの瞳はどこか寂しいような瞳をしていた。
颯「南雲、お前少し見ないうちに雰囲気変わった?」
バ「何を言っている。気のせいだろ」
しかしバーンは少し焦り気味に否定した。エイリア学園でも何かが起こって、バーンやガゼルは行き成り雷門に試合を申し込んできたのが颯音に分かった。