二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【イナイレ】〜俺のサッカー〜『第三章・大波乱の遊園地!』 ( No.87 )
日時: 2011/04/24 16:41
名前: 琴海 (ID: Id9RRTTm)

〜第9話〜「心の闇」

暁「まぁ、必殺技に間違いないがどうでもいいや、あとで試してみるか」
吹「お前は・・・どうしてこんなに強いんだ?」
暁「知るか、そんなの」
吹「お前は【完璧】なのか?」

どうした?こいつ急に俺を妬んでるのか?

吹「ポジションすべてこなし、相手の弱点や癖を分析できて、必殺技はすぐにできる」
暁「吹雪?」
吹「俺と兄貴は【完璧】じゃないとダメなんだ!そのためにはデザームや暁を超える!」
暁「アツヤ、お前何言ってんだ?」
吹「俺は親父に「二人の力を合わせれば【完璧】だな」って言われた」

なるほど、こいつ【完璧】って言う言葉に取りつかれてんのか、だから兄貴の体にいてFWになってんのか、それを払えば未練はなるのか?

暁「さぁな、俺はそんなことは考えたことはないけど、ある人と『約束』をしてるから俺はサッカーをしてるんだ」
吹「約束だと?」
暁「『俺は絶対フィールドにずーと待ってやる。だからお前もいつか俺と並ぶくらい強くなって同じフィールドで戦ってやる!』ってな、フィールドに待つってことはサッカーをやり続けろってことだろ?」
吹「・・・。」
暁「まぁ、もうこの世にいないけど」
吹「!?どういうことだ?」
暁「5年前にバイクにひかれて死んだ」


5年前
そうあれはバイクのひき逃げ事件だった。当時俺は9歳で現実を受け居られなかった。

暁『嘘だろ、親父!?壱松が?』

目の前には親父がいた。親父は真剣な顔で俺に語りかけた。

親父『嘘を言ってどうする?』
暁『なんでだよ?「俺は絶対フィールドに待ってる」んじゃなかったのかよ!?なんでなんだ、なんでなんだよ!!』

その瞬間俺は部屋の壁を何度も殴った。そして右手から少し血が出た。

親父『落ち着け直也!壱松は・・・』
暁『これが落ち着けるか!?戦ってくれる約束しただろ!?もどってくれよ兄貴!!!!』


暁「まぁ色々あるんだ。約束は5年前に終わったが今でも覚えてんだ。おかしいだろ?」
吹「まったく、早く特訓の続きしようぜ、今のは時間の無駄じゃないか?」
暁「酷いぞ!!お前だって変な話したくせに」
吹「なんだと!!」
暁「じゃあいいぜ、順番にあの壁にボールを蹴り続ける。蹴返されなかった方が負けだ」
吹「勝負かいいだろ」

お、乗ってきたなそのついでに・・・。

暁「賭けとして負けた方はたこ焼きをおごるってことで」
吹「勝手に賭けをするな!!」
暁「じゃあ始めるぞ」
<ドン>

俺は壁に向けてボールを蹴った。

吹「勝手に始めんな!!」
暁「お前がボーとするからだろ?」
吹「(こいつは・・・(怒))」