二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ポケットモンスター テンペスト 【オリキャラとオリ技募集】 ( No.8 )
日時: 2011/06/09 16:53
名前: ゼット (ID: 7vvUHEHF)

 第1章 そして旅へ

−1− 雄叫び

 窓から入ってくる風が、僕の肌をくすぐる。ここはミシロタウンの小さな家の、2階。つい昨日引っ越してきたばかりなので、部屋は段ボールでいっぱいだ。
 母さんによると、5年前にはこの地方で大きな災害が起きたらしい。僕自身は見たことも聞いたこともなかったけど。

ピンポーン。

 突如鳴り響く音色。今日は昨日引っ越してきた時にできた友達、リュカと風魔の3人で遊ぶ約束をしていたのだ。

「タイガ!お母さん今、片づけてるから出てくれない?」

「うん!今行くよ」

慌てて階段をかけおり、玄関まで走った。ドアを開けると、そこには少女と少年が立っていた。

「お、大河。早く遊ぼうぜ!」

青い帽子にモンスターボールを付けている、天導 風魔だ。

「うん、遊ぼう!」

とっさにバッグを肩にかけ、靴をはいた。
「大河君はどんなポケモン持ってるの?」

この子はポケモンに好かれる、リュカ。

「昨日、オダマキ博士に引っ越し祝いとして、キモリをもらったんだ。」

 バックからモンスターボールを取り出し、自慢げに見せる。

「1匹だけなのか?」

「いや、違う」

 と言いながら、別のモンスターボールを出そうとした時だ。

シュルシュルシュルシュルシュル…。

 向こうの方で、竜巻が一瞬起こった。

「な、何だ?」

「風にしては変な音よね。」

 確かに疑問だ。三人が立ちすくんでいると、

オオオォォォォォーーー!!


 次は風が起こった場所で強い、雄叫びが聞こえた。

「言ってみようぜ!」
 
 風魔は奇妙なことが好きなのだ。仕方なく行ってみることにした。