二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 東方稲妻輝 【東方Project×イナズマイレブン】 ( No.28 )
- 日時: 2011/05/29 15:26
- 名前: 蒼月白星鏡 (ID: khxqjExY)
- 参照: 第一話!
何処かの森。
風で、木々がざわめいている。
「幻想…郷…?」
聞いたことが無いのか、少年は首を傾げる。
「大丈夫だ、当たり前の反応だぜ」
「はぁ…」
「そう言えば、名前は何て言うんだ?」
「俺は『円堂守(えんどう まもる)』!」
「守、か… 私は『霧雨魔理沙(きりさめ まりさ)』だぜ!魔理沙って呼んでくれ」
「宜しくな、魔理沙!」
所変わって、花畑の様な所。
太陽が、暖かな光を零(こぼ)す。
「幻想郷?聞いたこと無いな…」
「当たり前よ、"忘れ去られた地"だもの」
更に疑問が増える。
そんな中、少年はハッと辺りを見回す。
「向日葵(ひまわり)…?」
少年が見る限りだと、辺り一面向日葵だけだったのだ。
太陽に向けて咲き誇るその姿は勇ましく、黄金の花弁が綺麗だった。
思わず、少年はうっとりしてしまった。
「私の花に興味を持ったのかしら?」
「え、えぇ… って、私の花?」
「そうよ、この花は全部私が育てているの」
少年は驚愕した。
こんなにある花を、一人で育てていると考えると、とても疲労が溜まり、飽きてくる筈だ。
どのくらい育てているのかは知らないが、驚くしかなかった。
「…凄いですね」
「!」
「一人で沢山ある向日葵を、一人で育ててきているなんて」
予想外の返答だからなのか、女性は少年よりも驚いた。
「それに…とても綺麗だ」
「綺麗って…」
「何となくですけど… 向日葵は、貴女に育てられてとても喜んでいる様な気がします」
その言葉で一気に顔が赤くなる。
どうやら恥ずかしい様だ。
「…どうかしたんですか?」
「何でも無いわ」
表情がすぐに戻る。
威厳やらというものが、彼女にもあるのだろう。
「…私の名前は『風見幽香(かざみ ゆうか)』」
「俺の名前は『豪炎寺修也(ごうえんじ しゅうや)』です」
何処かの川。
霧はどんどん濃くなっていく。
「幻想郷?」
「ああ、幻想郷だ」
疑問を上げつつも、少年は警戒心を緩めない。
「まあ、そんな目つきで見るなって」
「何処かに居るかさえ分からない、いつ攻撃されるか分からないのに、警戒するなと?」
「大丈夫だ、お前を殺したりはしない」
「信じられるか」
「その返答が妥当だろうね」
少年の眼は、川の方を見つめている。
正確には、船だ。
「名前、在るのか?」
「勿論さ。あたいは『小野塚小町(おのづか こまち)』」
「俺は『鬼道有人(きどう ゆうと)』だ」
何処かの部屋。
窓も、何もなく、ただ暗い。
「幻想郷?聞いたことが無いね」
「んー… 確か、お姉ちゃんは"忘れ去られた地"って言ってたよ」
「忘れ去られた地?」
ただ壁を見つめながら、言う。
「そっか… 君は、何て言うのかな?」
「『古明地(こめいじ)こいし』。貴方は?」
「『吹雪士朗(ふぶき しろう)』だよ」
続
まだまだ続きます。
とりあえず、お互いの名前を聞くところからです。分からない人の為に振り仮名を付けておきました。
何故、見ず知らずの人間に名前を言うのかは、後々分かりますw
あと、ゆうかりんの性格は原作よりも優しく設定するつもりですww そしてツンデr(おま