二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 東方稲妻輝 【東方Project×イナズマイレブン】 ( No.58 )
- 日時: 2011/06/15 19:26
- 名前: 月影(別PC) ◆kuB5mqYaRs (ID: khxqjExY)
- 参照: 豪炎寺ルート、開始ィッ!
「…まあ、良いわ」
閉じた傘を開き、陽光を遮った。
目を見開かせた豪炎寺だが、幽香はまるで気にしていない。
「幻想郷は、そんなに甘くないわよ」
「えっ?」
「幻想郷は、みんなが望む理想郷。だけど、こんなに幼い貴方じゃ、理想郷とは呼べないわね」
理想郷とは呼べない。
つまり、それは理想郷を否定することと同等である。
「何で、ですか…?」
「此処はね、外には無いものが有って、外に有るものが無いのよ」
「???」
当たり前の反応である。
「例えば、外にはテレビという物が有るらしいじゃない。でも此処には無いわ」
「…此処は昔で、外は今、か」
「そういうことね」と、向日葵を撫でながら言う。
豪炎寺は、その様子を、ただ見つめるばかり。
「此処と外とじゃ、時代が違う」
「明治ぐらい…ですか?」
「明治とか、考えたこと無かったけど。貴方がそう言うなら、そうでしょうね」
すくっと、幽香が立った。
何かあったのか、と思ったのか、豪炎寺が肩を竦(すく)めた。
「そして、此処には
妖怪が居る」
「…は?」
今のは流石に、驚いただろう。否、驚かない筈が無い。
妖怪なんて、ただの迷信の筈。なのに、居る。
「今、何て———「妖怪が居る、と言ったのよ」
訊き返す前に、訊き返された。
「そんな…妖怪?!」
「ええ、妖怪よ」
「けどっ、本当にこんなところに…」
「居るわよ、此処に」
「はァ?!」
豪炎寺らしくない、リアクションと抜けた声。
キャラ崩壊が少々進んだようだ。
「けど、何処にも見当たらない…」
「ほら、居るじゃない」
「…コレは馬鹿には見えない物です、ってヤツはやめて下さいね」
「ふふふっ、貴方にもちゃんと見えてるわよ」
「(マズイ、段々ホントのように思えてきた)」
思考回路が狂ってきたようだ。
この会話だと、無理も無いが。
「まだ気付かないのね…。良いわ、教えてあげる。
今まで言ってた妖怪って言うのは、私のことよ」
続
実を言うと、今まで忘れてた。幻想郷に妖怪が居ること←
と言う訳で、それぞれのルートで説明するってことd(ry