二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: めだかボックス -奇特な存在- ( No.85 )
日時: 2011/06/21 23:19
名前: Neon ◆kaIJiHXrg2 (ID: Wp/04zaT)

 「そういえば理事長先生、この教室に特殊性【インビジュアルティ】の人たち呼ばなくて良いんですか? まあ、私から会話の内容は全員に伝えますけど……」

 「もう一人居ますよー、もっと強力な力持った人」

 楔に続き、黒いロングヘアーの女が壁から溶け出すようにして姿を現す。 えーと、誰だっけ?

 「はじめまして、秋中鈴葉です。スズって呼んで下さい」

 彼女は鬼無里に対し、自己紹介を始める。 別に、頼んでなかったんだけど……いっか。
 彼女は……過負荷か。 けれど、素直ないい子に見えるなー……私と球磨川先輩と比べたらだけど。
 それじゃあ、大概の人間が含まれちゃって意味無いか……。

 「はじめまして。 ボクは、鬼無里 皇。 一応、フラスコ計画を記録する役割としてこの学園へと来たけれど、どうやらこの調子だとボクが特殊性【インビジュアルティ】の学級委員長も任されそうな予感がするよ」

 それを聞いて、理事長は微笑むと、

 「心配ありませんよ、あなたは生徒会やってますから。 学級委員長は彼女に頼んでおきました」

 理事長は後ろを指差すと、窓から外を眺めている長い髪を二つ無視美している他校のセーラー服を着た女を指差した。
 何だろう、最初から居たのに、この二人以上に気づかなかった。 いや、気づけなかった。

 「幸神さんです。 彼女は中でもネガティブでして……私としては彼女のサポートをやってはもらえないかと思っているのですが……」

 理事長が言葉を選んでいる間、幸神はようやくこっちに気づき、

 「名前は『幸神』なのにスキルは『凶神』の幸神 祀です。 ……仲良く……してもらえなくても……いいです」

 彼女の性格に、思わず鬼無里は軽く引いた。 が、問題ないな。
 『普通』よりも柔軟で最悪の発想が出来そうだ。 普通のポジティブな学級委員長よりも有能である事は間違いないだろう。
 常に最悪の結果を見ているのだ、最悪を知って最善を尽くすに越した事は無い。
 が、これはちょっと……行き過ぎ?

 「私は鬼無里。 ヨロシク、祀ちゃん」

 鬼無里は笑顔で祀の手を握る。