二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ぼかろ。 ( No.6 )
日時: 2011/05/02 19:00
名前: リリ ◆lsaxZALrTI (ID: zQJPnDCy)

紙飛行機Ⅱ

あれから、幾月。もう、体は完全に動かない・・・唯一動くのは、指と、顔。
お迎えは、もうすぐくるのかな。
あの時、最後の手紙の別れ際に強がったりしなければよかった。
だけど、もう遅すぎた。
今も、きっとどこかで笑っているあなたに
「会いたい、会いたい、会いたい—!!」

光の当たらない花はただ、枯れていくのを待つ「運命」
あなたがくれた手紙だけが、私に「光」をくれたんです。
もう、目の前が霞んで手紙も読めないよ。
「お願い、もしこれが最後なら、あの子の元へ行かせて」
そんな願いは届かずに、部屋にはただ無機質な機械音が響く。
ピ・・ピ・・ピーーー・・・

あなたがいたから、私たちは笑顔を絶やさずに生きられたのよ。
深い「闇」が二人を切り裂いて、また、闇が二人をめぐり合わせる。

「また明日・・あの場所で・・」
会いましょうね。