二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナイレ  〜冒険の書〜 一章 *壱話* ( No.27 )
日時: 2011/03/22 21:42
名前: あかっち ◆88grV3aVhM (ID: dNKdEnEb)


壱話#二人の少年と一人の少女





「・・・はじめっ!」



早朝、5時。




静かな街に響くような大きな声。




何処かの道場から聞こえるようだ。




「・・・狐月斬<こげつざん>!」




そして其処から聞こえた声。




そして、大きな効果音。




文で表せば『ドッカーーン!』だろうか。




「おいおい、円堂。もう少し加減するとか出来ないの?」




「いーじゃんかよ別に!」




どうやら、効果音を出したのは”円堂”と言うようだ。




「・・・ま、道場の壁をぶっ壊した時よりはマシか」




・・・口論が終わってしまった。




相手の者は・・・声的に女だろうか。




とりあえず、その者の適当さで許されてしまった様だった。




「・・・駄目だろ。壁をぶっ飛ばさなくても相手の意識がぶっ飛んでるぞ」




さっきの二人とは違う声が聞こえてきた。




確かに、”円堂”の周りは数人の男達が倒れている。




「あ、風丸。来てたんだ」




「誰だってあの音じゃあ起きるだろ。まあ、その前から起きてたけど」




「そんなに大きな音だったか?」




「「物凄くな」」




「なっ・・・茜まで言わなくても良いじゃないか!」




後から来た者は”風丸”




女の名は”茜”と言うようだった。




「とにかく、風丸。何時もの頼む!」




「またか?昨日も同じ事しただろ。ていうか、茜だって出来るだろ?」




「・・・面倒臭いし」




「「おいっ!」」




どうやら、この女は本気で面倒臭がり屋のようだ。




「私は戦い専門だし。円堂が言う事じゃ無いでしょう」




「う゛・・・そうだな。円堂。反省しろ」




「へーい」




この男、反省をしていない様だ。