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第二話　黒頭巾ちゃん


ハクタイの森の中に、一つの小屋があった。
もちろん少女が住んでいるのだが、誰にも馴染もうとしない、内気な少女だった。

彼女の名前は「ローズ」。
しかし、いつも外を歩く時には、黒いフードをかぶるので、人々からは「黒頭巾ちゃん(ク“ローズ”キン)」と呼ばれるようになった。

「今日もいい天気ね。ポケモンさん達は何をしてるのかしら」

小さな小屋から出てきた、ローズは言った。

「もうそろそろオボンの実がなるころだわ。取りに行かないと」

昔はとても明るく、目立ちたがり屋だった。
あの出来事が起こるまでは…。
一人いる時は無論、明るい。
それ以外は、ポケモンの好きな普通の少女だ。しかし、あるポケモン以外は…。

「あ、あの木だわ。けっこう実がなってる」

ローズは少し走った。
後ろにいる何かに気が付かずに…。