二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン 『花騎士物語』 ( No.5 )
日時: 2011/03/24 16:20
名前: 薔薇結晶 (ID: XvkJzdpR)

第5話 「殺戮の前触れ」


ジュリア「何のつもり、ラオン。」
ラオン「いえ?無駄な戦闘を避けたかっただけです。」

「『王国の使者』、ラオン・アザリア。今此処に戻りました。」

サクラ「!! 此処っ…。」
ジュリア「いっ、イグドラシル…。」


そう。かつて2人が居た絶対王国イグドラシルだった。

ジュリア「脱出口を探すわ!!」
サクラ「うんっ!」

      「「無駄だ(よ)。」」

「「!!」」

その声を聞いた事がないはずがなかった。
男の声。それも…

??「ラオン、ご苦労だった。下がれ。」
ラオン「はっ。」
??「久しぶりだね、こうして会うのは。」
ジュリア「少なくとも、私は貴方達に会いたくはなかったわ。」
??「君はどうかな、サクラ。」
サクラ「私は…。」

「俺は、会いたかったよ。心から。」

背後から、声がした。
勢い良く振り返ると。

サクラ「フィディオ…。」
フィディオ「やぁ、サクラ。」

次の瞬間。
<<ポンッ>>
と、ジュリアの肩を叩く人物。

ジュリア「何の真似かしら?マーク。」
マーク「さすがだな。振り返ってもいないのに俺だと分かるとは。」
ジュリア「『貴方の癖』でしょ、私の方を叩くのは。」

「殺しに来たのね?」

ジュリアが2人に問いかける。
すると、

マーク「少なくとも、俺は殺しに来た。」
フィディオ「俺は『捕らえに来た』んだ。」
ジュリア「意見が違うのね。面白いわ。まぁ、フィディオはサクラを殺しはしないでしょうけど、貴方は私を殺す気でいるのね?マーク。」
マーク「あぁ。今すぐにでも殺したいぐらいにな。」
フィディオ「さすが。よく分かってるじゃないか。」



<<ガシャッ>>

と、音がした。
それは、『構え』の音。

マーク「絶対王国イグドラシル、『花騎士隊』2番隊隊長、マーク・クルーガー。」
ジュリア「無所属、ジュリア・クラウン。」
マーク「いいんだな?…本気で来い、さもなければ……っ、死ぬぞぉぉっっ!!」
ジュリア「殺してみなさいっ!!返り討ちにしてやるわ!!」


第5話 終わり