二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン 『花騎士物語』 ( No.6 )
日時: 2011/03/24 16:20
名前: 薔薇結晶 (ID: XvkJzdpR)

第6話 「乱入者アリ」


<<キィィィィイインッッ>>
 <<ギンッ、ガキィィンッッ>>

金属同士がぶつかる音がする。
紛れもなく、ジュリアの魔槍【薔薇】とマークの幻槍【蒲公英】だ。

ジュリアは空中からの連撃を繰り出すのを得意とする、いわゆる『技術派』。
マークは力で押す『力量派』。
全く戦い方が違う2人はどちらも容赦なく突きを繰り出していく。

だが、若干マークが押しているようだ。

マーク「どうした!!そのっ、程度かっっ!!」
ジュリア「馬鹿馬鹿しいっ、それ以外の言葉はないわねぇっっ!!」
マーク「よく、ほざくなっっ!!」
ジュリア「貴方に言われる筋合いはないわっっ!」

愚痴混じりだが、かなり白熱している。
そしてジュリアは1歩下がり、技を繰り出す。

ジュリア「紅・“ローテ・ローゼ”ェェッッ!!」

ジュリアの“ローテ・ローゼ”は広範囲の攻撃。
これは王国軍にいたときのジュリアが多用していた技だ。
だからこそ、マークはこれの対処法もあった。

マーク「“地這草”っっ!!」
ジュリア「!!」
マーク「“ローテ・ローゼ”は厄介な技だからな。対処に防御技“地這草”を使えば、簡単に弾ける。」

その戦いを横で見ている2人。

フィディオ「…面白いな、この戦いは。」
サクラ「私は、面白くないよ。」
フィディオ「?」
サクラ「だって…2人共かつては…、こんなじゃなかった…。なのに、今は…。」
フィディオ「…俺だって…。」
サクラ「『君とは戦いたくない』?」
フィディオ「!…あぁ。」

そんな4人の所に。
  <<ダアァァンッ>>
と、何か、爆撃音のような音が。
ジュリアとサクラは聞いた事のない音だったが。
マークとフィディオは違った。

フィディオ「今の音は…。」
マーク「【ラベンダー】だろうな。つまり…。」
フィディオ「あの3人か…。」

薄っすら笑みをこぼすフィディオ。
マークはある方向を向いた。

マーク「ディラン、エドガー、テレス。」
ディラン「マーク!シー達が居るのに何でミー達を呼んでくれないんだい?」
マーク「構わないだろ、別に。」
エドガー「いいえ。私は彼女と決着をつけたいんですよ。」
ディラン「ミーもだよ。サクラの美刀を貰わないと。」

そう言ってエドガーはジュリアを見る。
ディランはサクラを指差す。

テレス「俺は別に?どっちも憎いってだけだが。」
ジュリア「…ったく、うざったいわね。」
エドガー「決着をつけましょう。」

そう言って【菫】を鞘から抜くエドガー。

ジュリア「いいわよ。2対1でやってあげるわ。」


ディラン「ミーが勝ったら、ユーの【桜】を貰うよ。」
サクラ「私が勝ったら【梅】をくれるんだ?」
ディラン「イエス!」
フィディオ「俺は加わりたくないんだけど…。」
テレス「お前もやれ、フィディオ。」
サクラ「…いいよ。美刀【桜】を賭けて、勝負しよ。」


第6話 終わり