二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン 『花騎士物語』 ( No.7 )
日時: 2011/03/24 16:21
名前: 薔薇結晶 (ID: XvkJzdpR)

第7話 「自滅的な【金木犀】」


ジュリア「1対2…いえ、2対5かしら。」
サクラ「ちょっときつい…。」

背中合わせになる2人。

ジュリア「まぁ…厳しい状況でこそ、『城堕とし』の名が励ましになるんだけど。」
サクラ「私も一応『花鬼女』って言われたし…。」
ジュリア「そう言えば『槍の女王』なんて異名もあったかしら。」
サクラ「……始めよ。ジュリア。」
ジュリア「えぇ。」

そう言うと踏み切った。


※ジュリア目線

私はとりあえず上に跳んだ。
だが、当然の事ながらマークは私についてきた。
ある意味、落とし合いに近い状況だった。
一応私のほうが高くは飛んだけれど…。男女には力の差って物があるから、いつの間にか私が下になっていた。
その下には、エドガーが【菫】を構えている。

ジュリア「黄・“サリー”ィィ!!」

“サリー”は【薔薇】と所有者を光で包んで、その他の者は吹っ飛ばすって原理の技。
当然、2人は吹っ飛んだ。

エドガー「“紫の陣”っっ!!」
ジュリア「黒・“ブラックティ”!!」

“紫の陣”って、確か刀の体積をオーラで増やすような物だった筈だから、封印してあげたわよ。
すると後ろから、空気を切り裂く音。

マーク「“力突公英”っ!!」
ジュリア「紫・“パープルレイン”ッッ!!!」

<<ギイィィィィィンッッ>>

と、ぶつかった。
その後の風圧の方が、槍使いには厄介だわ。

<<ピッ>>
と、頬に傷が一筋ついた。
マークも傷が付いたようなんだけど。


<<キンッ、キィンッ>>
   <<ガィィィンッ>>
 
色んな音が鳴り響く。
サクラ達の方も結構な戦いになっているようだわ。

ジュリア「サクラ!!アレを使うわ!!」
サクラ「マジ!?危なくない!??」
ジュリア「危ないから、伏せてなさいっ!!」

スッと、私は腰からある物体を取り出した。
10枚の黄色い花に見える。だけど、そんな甘っちょろい物じゃないわよ、コレは…!

ジュリア「光速短刃【金木犀】!!」

これは投げて使う飛び道具なんだけど、トップスピードは光速、つまり光の速さを超える…!!

「儚く千々になればいいわ!!“小花旋風”っっ!!」

【金木犀】10枚を、同時に投げた。
“小花旋風”は自滅的な技ではある。
何故って?当然でしょ、私達に当たらない可能性はないんだから。

色々な方法で弾こうとはしてるけど、どの方向から来るか分からない武器だから、危険なのだ。
投げた私ですら、5枚しか確認できない。
主に見えるのは、血飛沫。赤、紅、朱。そんな色しか見えない。

ジュリア「うぁっ…!!」

後ろから少し切られた。
こんな恐ろしい嵐の中、戦いはまだ続く。


第7話 終わり