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第9話　「逃走」



マーク「本当にこれで良かったのか？」
ジュリア「…えぇ。」

≪フィディオ・アルデナと清野サクラが逃亡中！！見つけ次第王の間へ！！繰り返す！！〜…≫

ジュリア「…彼女達にまで、迷惑をかけたくないから。」
マーク「だからあの時に名乗り出たんだな…。」
ジュリア「えぇ。だからこそ私は。」


「絶対王国イグドラシルに戻ったのよ。」















数時間前のこと。

ジュリア「貴女達は逃げて。」
サクラ「え…？」
フィディオ「どう言う事だ、ジュリア。」
ジュリア「私は知っているのよ、あの事を。」
サクラ「あの事…？」

そしてジュリアは2人の耳元で何かを伝えた。

サクラ「そんなっ…！」
フィディオ「だったら君達も一緒に…！！」
ジュリア「そんな事出来るわけないじゃないの。私はこれから数時間後に、国王に忠誠を誓うのよ？」
マーク「それに3人以上だと見つかりやすいからな。お前達だけでも逃げた方がいい。」
ジュリア「ディラン達にはすでに伝えてあるわ。だから、お願い。2人だけでも、逃げて頂戴。」








ジュリア「…無事で、居ないと突き殺すわよ…！！」
マーク「それ脅しだろ…。」
ジュリア「……そうよ？違うなら何なのよ。」
マーク「…。」

やっぱり恐ろしい女だな、とマークは思った。


第9話　終わり