二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン 『花騎士物語』 ( No.15 )
- 日時: 2011/03/24 16:30
- 名前: 薔薇結晶 (ID: XvkJzdpR)
第13話 「【菖蒲】VS【菊】」
とりあえず、風…いや、爆風が其処に吹いていた。
巨扇【菖蒲】と輝扇【菊】の風が敵対している。
混ざり合う事の無い、2種類の風。
フェンリル「とりあえず、クイーンに本気を出させないといけませんね、ユニコーン。」
ユニコーン「そうだよねぇ。クイーンもよくあんな着物着ながら戦おうという気になるよ、ホント。」
エクエスのお供、フェンリルとユニコーンはそう言った。
たしかに、エクエスの着ている着物は物凄く動きにくい。
はずなのに、物凄い戦闘を繰り広げているのは、扇だからこそだ。
扇は、手を返すだけで戦える。
だが、その扇にも例外はある。
それが、巨扇【菖蒲】だ。
半径150cm、広げたら3mにもなる扇となると、そんな着物では戦えない。
まぁ古は着物ではないのだが。
古「“紫旋風”!!」
エクエス「ふん、そんなもの。」
と、エクエスは手を返すだけでそれを防いで見せた。
技の名前など無い。
エクエス「古と言ったな、お前は。」
古「!! そうだ、それがどうかしたか!?」
エクエス「お前はその【菖蒲】の所有者に相応しくない。」
古「ほざくなっ!!」
と古が仰いだ風はエクエスには当たらない。
何故なら、エクエスは古の後ろに居るのだから。
古「!! 何時の間に…っ!?」
エクエス「何故なら【菖蒲】の扱い方を知らないからだ。本来の力を知らないからだ!!」
そして、止めを刺した。
【菊】の本来の力を引き出した、技。
エクエス「“波乱菊翔”!!」
菊の花びらが刃と化し、古を斬る。
その後、古の叫びが『プロキオン』の町に響いた。
エクエス「…では、巨扇【菖蒲】、頂いていくぞ。」
「待て!!」
エクエスを呼び止めたのは男だった。
それも大人の。
エクエス「…何だ。」
??「俺と勝負しろ!お前が勝ったら、俺の【沈丁花】をくれてやる!だが俺が勝ったら【菖蒲】は置いていけ!」
エクエス「ふっ…お前と私では釣り合わんよ。フェンリル!」
フェンリル「何ですか…。まさか僕が戦えと?」
エクエス「あぁ。そのまさかだ。」
フェンリル「…はぁ、分かりましたよ。ユニコーン、【杜若】を持ってきてください。」
ユニコーン「ふぅ、分かったよ。」
??「俺の名は古白夜(いにしえ びゃくや)。」
エクエス「ほぅ、こやつの親族か。」
古「あぁ、兄だ!」
エクエス「ふん、くだらんな。妹の敵討ちなど。」
エクエスはそう言い捨てた。
白亜を横目に。
ユニコーン「ほら、フェンリル。」
フェンリル「どうも。」
閃刀【杜若】VS氷刀【沈丁花】。
次回、対決。
第13話 終わり