二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン 『花騎士物語』 ( No.17 )
日時: 2011/03/24 16:31
名前: 薔薇結晶 (ID: XvkJzdpR)

第14話 「【沈丁花】VS【杜若】」


白夜「『プロキオン』、用心棒組所属、古白夜!」
フェンリル「『幻獣衆』所属、フェンリル・モノシャーレ。」

エクエス「…始め。」

何ともやる気のないエクエスの合図でスタートした。

白夜「死ぬ覚悟をしろよ…。」

白夜はそう言って【沈丁花】を鞘から抜く。
フェンリルは、抜く気配すらない。
しかし、【沈丁花】が鞘から抜かれた瞬間に、笑みをこぼす。

フェンリル「無理ですね…、君に僕は殺せませんよ。それどころか、君は【杜若】の刀身を見ることはないでしょう。」
白夜「あぁ?」
フェンリル「ほら、油断してはいけませんよ!」

フェンリルは一瞬で白夜の懐に潜り込み、刀を抜こうとした。だが

白夜「おらあぁぁっ!!」

と。
白夜はフェンリルを掴み、放り投げたのだ。
だが難なく着地をするフェンリル。

フェンリル「…、スピードは無、力だけは無駄にある。」
白夜「まぁ…、白亜にも『筋肉の塊』って言われてたからな。」
フェンリル「その通りですね。」


<<シャッ>>
  と、何かの音がした。

何の音?
それは…『居合い』の音。

気づいた時には時すでに遅し。
白夜は血まみれだった。

白夜「!?」
フェンリル「…やはり、見えていませんでしたね。」

「“瞬間若刹那”…。」

フェンリルはそう呟いた。
囁いた、に近い。
1秒たったら、白夜は死んでいた。

フェンリル「ぁ、死んでます?」
エクエス「だろうな、死んでおるだろうよ。」
ユニコーン「やりすぎじゃないか?」
エクエス「…何処がだ。我々は『花器』を奪うためだけに此処まで来ておるのだぞ。」
フェンリル「『花器』のために、人々を殺める。それが『幻獣衆』です。」







エクエス「巨扇【菖蒲】、氷刀【沈丁花】。収集完了だ。」
フェンリル「次の町は何処ですか?」
エクエス「…お前が戦っている間に、伝書鳩が来たよ。ペガサスと、フェニックスからだ。」
フェンリル「そうですか。となれば合流ですね。」
ユニコーン「何処で?」
エクエス「『スピカ』で合流しようと書いてある。」
フェンリル「そうですか…、馬車で3日ですね。」
ユニコーン「3日か、長いな。」
エクエス「行くぞ、『スピカ』へ。」



第14話 終わり