二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン 『花騎士物語』 ( No.23 )
- 日時: 2011/03/24 16:36
- 名前: 薔薇結晶 (ID: XvkJzdpR)
第19話 「破壊獣VS蝶々・前編」
フェニックス「【カーネーション】って俺達が居ない間に入手したんだろ?」
フェンリル「えぇ。ですが、前の所有者は合っていなかったんですよ。」
ペガサス「ふ〜ん…。結構合わない所有者っているんだな。」
フェンリル「それはそうですね。『宝の持ち腐れ』ってヤツですよ。」
エクエス「…名は何と言う。」
アゲハ「アゲハと言います。貴方達は?」
エクエス「我が名はエクエス・ランダリア。」
アゲハ「そうですか。」
アゲハ「“花吹雪”っっ!!」
エクエス「!!」
【山茶花】の花びらが舞う。
だが、それは一瞬にして刃へと変わった。
“花吹雪”は扇ではかなりメジャーな技だが。
エクエス「こいつ…!!」
エクエスは別に何かを感じていた。
エクエス「“奇風・『暁』”!」
<<ボッ>>
花びらは一瞬にして燃え尽きた。
アゲハ「…あら、効きませんでしたか…。」
ならば、と言わんばかりに次の技。
美しく手を返し、蝶々。
アゲハ「“蝶々の宴”!!」
エクエス「…絶扇【山茶花】…。」
フェンリル「何でもアリですね。絶対の扇と言うのは。」
ユニコーン「『花器』を作った伝説の武器職人は言ったと言うよ。『絶扇は出来ない事のない絶対の扇だ』って。」
フェニックス「そうなんだ?」
ユニコーン「俺は、あ…間違えた。俺達は直系の子孫だからね。知ってて当然さ。」
「「…は??」」
フェンリル「言ってませんでしたね。僕達はクイーンも含めて伝説の武器職人の直系の子孫なんですよ。」
ペガサス「え!?お前ら兄妹なのか!?」
ユニコーン「まさか。家は違おうと血縁が同じなんだよ。」
フェニックス「げ…、マジかよ。」
フェンリル「えぇ。マジですよ。」
エクエス「“奇波・『曙』”!!」
波のようにうねりながら灼熱の熱波は蝶々を襲う。
だが、蝶々はフワフワとそれをかわしたのだ。
アゲハ「“蝶々の刃”!」
そして、蝶々はエクエスの目の前で刃と化した。
エクエス「ぁ…っ!!」
<<ブシャァッッ>>
フェンリル「クイーン!!」
フェニックス「エクエスッッ!!!」
エクエス「う…ぁあ……っ!」
エクエスの顔面からは物凄い量の血が滝のように流れ出ていた。
しかも、最悪の事態が。
ユニコーン「エクエス!!目が…!!」
エクエス「はぁ…ぁっ…はぁ…。」
そう。目をやられたのだ。
右目をかなり深く。
そして、かなり息が荒い。
フェンリル「…よくもエクエスをやってくれましたね…。」
アゲハ「…そっちが挑んで来たんでしょう?」
ペガサス「だからって此処までやる必要があんのかよ!!」
「フェンリル、ペガサス…!」
ペガサス「!! エクエス!」
エクエス「これ位やられても当然だ…っ、私達は『花器』を手に入れるために…、幾多の命を消してきた…。それと、同じだ。」
フェンリル「クイーン…!」
アゲハ「まだ立っていられるのですね。」
エクエス「この程度ならまだ立てる。奇杖は絶扇には向かんな…。フェンリル、【菖蒲】だ。アレを持ってこい。」
フェンリル「…、分かりました。」
エクエスはフェンリルが【菖蒲】を取りに行っている間に、自らが着ている十二単のような着物を脱ぎ始めた。
そして。
完全な戦闘態勢に入った。
そしてフェンリルから巨扇【菖蒲】を受け取った。
「アゲハ。我はお前を全力で潰す。儚く、消えてもらおう。」
アゲハは薄ら笑みを浮かべ、
「やってみてくださいよ。」
第19話 終わり