二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン 『花騎士物語』 ( No.25 )
日時: 2011/03/24 16:37
名前: 薔薇結晶 (ID: XvkJzdpR)

第20話 「破壊獣VS蝶々・中編」




アゲハ「“蝶々の舞”!!」
エクエス「“台風の目(アイ・オブ・ストーム)”!!」

蝶々がエクエスを襲う。
上下左右、エクエスが見る事の出来ない右からも、容赦なく。
だがエクエスは巨扇【菖蒲】の特性を生かし、とてつもない風を巻き起こす。

その際にも、エクエスの顔からは血が流れ出ていた。


フェンリル「…クイーン、いくら貴女でもこれは無茶過ぎます…。」
フェニックス「まだ止血もしてないからな…。」
ペガサス「普通なら出血多量でもう死んでるぜ…。」
ユニコーン「まぁ…、それで死なないのが『破壊獣(エクエス)』なんだけどさ…。」


アゲハ「“蝶々の刃”っ!!」


「「「「!!!」」」」


ペガサス「エクエスっ!!!」
フェンリル「クイーン!!」

エクエス「“新芽の息吹”…!」


刃と化した蝶々を、土から出てきたばかりの新芽が捕まえる。
そして、エクエスの反撃が始まった。

エクエス「“突風の剣”っっ!!」

【菖蒲】で巻き起こした突風が剣へと姿を変える。
そして、剣はアゲハを捕えた。

アゲハ「ぁ…っ、“蝶々の籠”!!」

<<ガキイィィィンッ>>

扇で鳴る様な音ではなかった。
それは、剣が金属に当たる音だった。

アゲハ「“疾風・五月雨の刃”っ!!!!」


<<バキィィィンッ>>

“籠”が崩れた。
そして


エクエス「6本の蒼き剣よ、彼(か)の者に粛清を!!“菖蒲の…っっ!?」

最後の、止めの一撃の前だった。
エクエスの左腕に、激痛が走った。

エクエス「っ…ぁあっ…!!!」

そして、エクエスが後ろに倒れこむ。


フェンリル「クイーン!!」

フェニックス「今のは…アゲハの攻撃じゃない!!」
ペガサス「え…!?」
ユニコーン「今の一撃は間違いなく『弓矢』の攻撃だ、アゲハではありえない。」

エクエス「ぅあぁぁっ、…くっ……、これは…!!」
フェンリル「どうしたんですか、クイーン!」

エクエス「雷…弓、【向日葵】…だ。この電気を帯びた矢は…間違いない。」


そう。左腕に刺さった、否、左腕を貫通した矢は電気を帯びていた。
バチバチと。

アゲハ「…何で邪魔したの?兄さん。」

アレキサンドラ「いや、俺が邪魔しなかったらお前が殺られてた。」
アゲハ「…。」

アゲハの兄と思われる人物の攻撃だったらしい。
確かに、遠くに人影が見える。


エクエス「………奴か。」
フェンリル「見えにくいんですね?」
エクエス「我は左目の視力が良くはないのでな。」

右目を潰され、左腕を潰された。
普通の人間なら、間違いなく死んでいる。


エクエス「…続行だ。だが2対1では我は死ぬだろうな。ユニコーン、心槍を持ってこい。そしてお前が我と共に戦うのだ。」

ユニコーン「分かった、心槍だな。」


そして、また続行された。
エクエスは、怪我の手当てもしないまま。




アゲハ「これで、エクエスは相当不利な状態になった。」
アレキサンドラ「俺も参戦する、つまり…。」

「「私(俺)達の勝利だ。」」


第20話 終わり