二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン 『花騎士物語』 ( No.27 )
日時: 2011/03/24 16:38
名前: 薔薇結晶 (ID: XvkJzdpR)

第22話 「2輪の記憶」



少年「此処は…。」
少女「何処かのお城みたい…。」

双槍【躑躅】を1本ずつ持った少年少女。
それは、マークとジュリアである。

彼らが見ている大きなお城。
それは紛れもなく、


      絶対王国、イグドラシルだった。





少年「…行こう、何かあるかもしれない。」
少女「うん。でも…何か、怖い…。」
少年「大丈夫だ。」


少年「俺が居るから。」

少女「…うん。」


そして2人は絶対王国に乗り込んだ。








門の手前。

少年「(後ろから思いっきり強く叩くんだ、いいか?)」
少女「(分かった。)」


<<サッ、ドゴッッ>>

少年「よしっ、先に進むぞ。」
少女「うん。」


<<タッタッタッタ…>>







そして、道に迷った。

少女「こ、此処…、何処?」
少年「俺に聞くなよ…、俺だって初めて来る所だし…。」

実際は初めてではない。

そんな時だった。


「今日でついにラオン・アザリアも終わりだな。」
「確か今日処刑だったな。」


「「(ラオン…?)」」


——何故だ、聞いた事のない名前のはずなのに…。

——何だか…懐かしい…?


 「侵入者だ!!捕まえろ!!」

「「!?」」

気づかれた、と思った。
だが、実際は違った。


少女「…び、びっくりした…。」
少年「俺達以外にも侵入者、居るみたいだな。」
少女「うん…、そうみたい。」


その、侵入者とは。

サクラ「ちょっと!気付かれてるじゃん、フィディオ!!」
フィディオ「し、知らないよ!!」

サクラとフィディオだった。
2人は走っていた。
ラオンの処刑、と聞いて、救い出そうと試みたのだ。


サクラ「全然見つからないよ!ラオ————ンっっ!!」
フィディオ「もしかして…『黒の監獄』かもしれない!」
サクラ「其処って…『監獄の摩天楼』の最上階でしょ!?」
フィディオ「ラオンならあり得る!!行こう!!」




マークとジュリアの方も、兵士に見つかっていた。

少年「そっちだ!!」
少女「うん!」


そして、其処は突き当り。

少女「嘘っ!!」
少年「くそっ、このままじゃ…。」
少女「其処のドア…開いてない?」

それを聞いてドアの取っ手に手をかけるマーク。

少年「開いてる。」

それを聞いたジュリアはすぐに入った。
その部屋が何処かも知らないまま。


<<カチャッ…>>

少年「よし…、これで、……?」
少女「何かある…。」

少し漏れてくる光を頼りに、それが何かを突き止めようとする。

そして、2本の大きな何かに気が付く。


何気なく、2人はそれに触れた。

<<キイイイイィィィィィィィンッッ>>


少女「えっ…?」
少年「何が…、!?」

色々な情報が頭に流れ込んでくる。



そして…。


??「魔槍…【薔薇】…。」
??「幻槍、【蒲公英】…!!」

ジュリア「…マーク?」
マーク「ジュリアだな…?」

「「記憶を…失ってたの(か)…?」」


ジュリア「……、決まりね。」
マーク「此処は…、」

ほぼ真っ暗で何も見えないため、手探りで探す。


ジュリア「刀が2本。【菫】と【梅】ね。」
マーク「大剣が1本、【百合】で間違いないだろう。」
ジュリア「…これは…【鳥兜】。あっ、あったわ!【金木犀】!」
マーク「拳銃3丁。【ヒヤシンス】、【ラベンダー】、【フリージア】だな。」

ジュリア「全部あるわ。じゃぁ、出ましょうか。」
マーク「俺が【百合】と【鳥兜】、拳銃3丁を持っていこう。」
ジュリア「だったら私が【菫】と【梅】ね。あと、兵士の薙倒し。」



<<バンッ>>

  <<<ダッッッ>>>



4人はそれぞれの場所に向かって、懸命に走る。



第22話 終わり