二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン 『花騎士物語』 ( No.29 )
日時: 2011/03/24 16:40
名前: 薔薇結晶 (ID: XvkJzdpR)

第24話 「【鳳仙花】の所有者」



フェンリル「クイーン、どうですか?」
エクエス「……痛い。それだけだ。」

エクエスは先日のアゲハとの死闘で右目が使い物にならなくなった。
今、その『使い物にならなくなった右目』を、取り除いだのだ。

エクエス「しかし…片方の目玉が無いというのもまた変な感じがするな。」
ペガサス「いや、当然だろ。」
フェニックス「これから、どうやって戦うんだ?」
エクエス「これまで通り、普通に戦う。それだけだ。」
ペガサス「は、ははは…。まぁエクエスらしいと言えばエクエスらしいけどな…。」

エクエス「フェンリル!次の標的は決まったか?」
フェンリル「今回は僕が決めるんでしたね…。」

そう言って少し黙り込む。
そして出した答えは

フェンリル「…炎剣【鳳仙花】。」

ペガサス「…所有者は…、!!」
フェニックス「どうしたんだ…って…えぇっ!?」

とある小さなノートはペガサスが情報屋から聞いた『花器』の所有者の情報がぎっしり書いてある。

ペガサス「…おいおい、俺こんなの書いた覚えないぞ…。」
フェニックス「だってお前時間がないときは情報屋に書かせてるじゃないか。」
エクエス「結局の所、所有者は誰なのだ?」
ペガサス「…言っていいか?」
エクエス「言えと言っているだろうが、さっさと言え!」
ペガサス「炎剣【鳳仙花】の所有者は…。」


  「豪炎寺…修也だ。」


エクエス「…豪炎寺と言うと…、由緒正しき剣豪の家系ではないのか?」
フェンリル「そうですね。何百年も前から続く剣法家です。」
フェニックス「俺達は豪炎寺の知り合いなんだ。」
エクエス「ほぅ、そうなのか。」
ユニコーン「戦い甲斐があるな、フェンリル。」
フェンリル「えぇ。」























一方、狙われる事となった豪炎寺の家では…。

豪炎寺「円堂!!柄をしっかり握れ!!弾かれるぞ!」
円堂「おぅ!!」


風丸「何か剣法専門の家で拳法をやるのもなかなか緊張するな…。」

円堂が持っているのは極普通の刀。
風丸は何も持っていない。ほぼ丸腰状態。

豪炎寺「始めていいか?」
円堂「あぁ!!」
風丸「いつでも。」

豪炎寺「始めっっ!!」


風丸「うおぉおおぉお!!」

一気に差を詰めてきた風丸。
それに対して円堂は…。

円堂「速っ…!?」
豪炎寺「円堂!構えが緩くなって<<パキィンッ>>…。」

豪炎寺の注意が言い終わる前に、風丸は刀を弾いた。
豪炎寺の足元へ。



豪炎寺「円堂…、お前、前も同じような事で負けてなかったか?」
円堂「あ…そうだっけ?」
風丸「そうだよ。」
豪炎寺「まぁ円堂の刀の構え方がしっかりしていても折られてたかも知れないがな。」

そんなこんなで。

彼らは、まだ、知らなかった。


幻獣衆の次の標的に、自分達が決まったなど。



第24話 終わり