二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン 『花騎士物語』 ( No.32 )
日時: 2011/03/24 16:41
名前: 薔薇結晶 (ID: XvkJzdpR)

第26話 「襲撃」


『花根衆』の本部の馬車の中。


ジュリア「…さて、作戦を組立て…たいのだけれど…。」



  「暑いっっ!!!」

サクラ「暑い!!暑すぎ!!此処の気候どうなってんの!?」
ジュリア「この辺り、『デネブ砂漠』は1年を通して雨が降るのは10年に1回、あるかないかよ。」
サクラ「はぃっ!?」
フィディオ「にしては動物達が生き生きしてないか?」
マーク「確かに言われてみればそうだな。」

馬車で通り過ぎていくそこかしこに動物達が居て、みな生き生きしている。
砂漠を駆け回っているのだ。

ジュリア「その謎が解ける場所に今向かっているわ。」
マーク「エドガー、そうなのか?」
エドガー「えぇ、そうですよ。」


サクラ「でもやっぱ暑いよね〜…。」

皆じっとりと汗をかいていた。
ジュリアは髪が長い分、首回りは物凄い量の汗である。

フィディオ「日射病で死にそう。」
ディラン「フィディオ、熱中症の間違いじゃないのかい?」
サクラ「どーでもいい、とりあえず暑い…。」
ジュリア「多分『午の刻』には着くと思うわ。」
サクラ「…って、今…『辰の刻』だよね?」
ラオン「はい。」
サクラ「…まだ4時間もあるじゃ〜んっっ!!!」
ラオン「そうなりますね。まぁ馬の速度もこれ以上は上がりませんし…。」





<<ダンッ、ダンッ>>


「「「「「「「「!!!!」」」」」」」」


テレス「拳銃!?」
ジュリア「でも私達のじゃないわ!!花の香りが違う!!」

※『花器』は、所有者が使用している時にその花の香りを出すんです※


ラオン「この香りは…。」
マーク「分かるのか!?」
ラオン「……!!分かりました!即連発式小型拳銃【ハイビスカス】です!!」
ジュリア「【ハイビスカス】…。」
サクラ「でも…何か違う香りもしない?」
ラオン「当然です。エドガー様がすでに刀を鞘から抜いていらっしゃいますから。」
サクラ「早っ。」

馬車から飛び降りるジュリア。
その後からサクラ、フィディオ、マーク、ディラン、テレス、ラオンが続く。

ジュリア「…何処に居るの…?」
マーク「相手は拳銃だ、長い時間停止しているのは危ない。」
サクラ「だからって無理だよ!!場所が悪い!!」

フィディオ「…。」

目を凝らすフィディオ。
すると…

 <<キランッ>>

フィディオ「(まずい!!)銃口だ!!みんな伏せろ———っっ!!」


<<<ダンダンダンダンダンダンッダンダンダンッ>>

ラオン「!?」

——9発!?


ジュリア「どうしたの、ラオン!」
ラオン「【ハイビスカス】はリボルバー式の拳銃です!!9発の弾丸なんて…あり得ません!!」
エドガー「リボルバー式だと普通は6発ですからね…。」
サクラ「って事は…相手は複数って事!?」
フィディオ「いや、相手は1人で間違いない!!香りが【ハイビスカス】しか…。」
テレス「おいおい…まさか装填がすげぇ速い奴って事か!?」
マーク「そう考えるのが妥当だろうな。」
ラオン「そんな…間は1秒どころか0,5秒もありませんでしたよ!!」
ジュリア「嘘でしょ…論理上は無理に等しいわ…。」

「あくまでも『論理上』…ですよね?」


『花根衆』の前に姿を現した1人の少女。
真っ青な髪に黄色の目。頭に赤いハイビスカスの髪飾り。
そして右手に…即連発式小型拳銃【ハイビスカス】。

「私の名前は花崎瑠海。貴方達が所有しているという連発式拳銃【ヒヤシンス】を略奪しに来ました。」



第26話 終わり