二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン 『花騎士物語』 ( No.33 )
- 日時: 2011/03/24 16:41
- 名前: 薔薇結晶 (ID: XvkJzdpR)
第27話 「【ハイビスカス】VS【桜】【梅】」
ジュリア「【ヒヤシンス】…!!」
皆一斉にサクラを見る。
そう、【ヒヤシンス】を所有しているのはサクラなのだ。
瑠海「そうですか、その方が持っていらっしゃるんですね。」
<<チャキッ>>
サクラ「!!」
瑠海「…勝負、しましょうか。」
フィディオ「…あの子、装填が速い…んだよな?」
ラオン「まぁ…そう言う事になります…。」
エドガー「だが、本当に,5秒以下で装填は出来るものなのか…?」
マーク「基本的には…無理だろう。」
ジュリア「だけど彼女は例外の様ね…。」
ジュリア「始めっ!!」
瑠海が開始早々攻撃を仕掛けてきた。
<<<ダンダンダンダンッ>>>
サクラ「とりあえず…!!」
<<シャンッ、カシャッ>>
「“居合い・春の訪れ”!!」
<<スパンッ>>
4発の銃弾は真っ二つに切れる。
だが、それだけでは終わらない。
サクラ「“春・桜の陣”っ!!」
美刀【桜】の所有者。清野サクラ。
彼女は王国軍で、一、二を争う剣士だった。
そんな彼女が、これだけで終わるはずがないのだ。
サクラ「豪速剣技“枝垂桜”!!!」
<<ドッッ>>
“枝垂桜”に吹っ飛ばされた瑠海。
残りの2発を撃つ。
その時だった。
<カチャチャチャチャチャッッ>
<カラカラカラカラッッ>
2つの音が同時に鳴った。しかも、一瞬で。
マーク「これか!!」
テレス「マジで速ぇな…。」
サクラ「はっや〜…。」
瑠海「私の特技でね。銃弾6発の装填は,3秒。」
サクラ「こっ、,3!?」
ラオン「0,3秒…、だったらあの9発も納得できる…。」
ジュリア「そんなに速かったら王国軍なんて彼女1人で一掃してしまうでしょうね…。」
サクラ「(だったら、あの作戦が一番効きそうだね。)よしっ、やってやる!!」
瑠海「ふっ、どうしても渡してくれそうにありませんね…。…殺さない限りはっっ!!!」
銃を構えて、撃ってきた。
サクラはそれを【桜】と【梅】の2本で見事なまでに切り捨てる。
瑠海「“南国の花”っ…!」
小さく、瑠海が呟いた。
すると——
<<ザアァァッ>>
一瞬で、辺りはハイビスカスの花でいっぱいになった。
辺り一面、朱色に染まる。
「“ローゼル・タイフーン”!!」
一気にハイビスカスは銃弾と化し、サクラを襲った。
マーク「なっ!!」
ディラン「すごい数だよ!!」
フィディオ「サクラッッ!!」
サクラ「負けない…っ、数で勝負が決まるんじゃない!!」
銃弾がどんどん迫ってくる。
その数は…1000を超えていた。
「美刀【桜】限定剣技——!!!」
—————「“桜の精霊・ブロッサムレディア”!!!」—————
突風が吹き荒れる。
ラオン「うわっ…!!!」
フィディオ「な、何て技だ…!!」
ジュリア「限定剣技をものにしていたとは…!」
突風が止んだ時には、瑠海が倒れていた。
瑠海「くっ…、まだ…まだ…!!まだっ、終わりじゃないっ!!」
銃を構えた。
サクラも、脱力していたので、瑠海からすれば絶好のチャンスである。
ジュリア「サクラ!!」
サクラ「大丈夫だよ。見て、」
ジュリア「見てって…、あっ!」
そう。
撃っても、銃弾が出てこない。
『弾切れ』、だった。
瑠海「そんな…っ!!まさか、最初からこれを狙って…!!」
サクラ「そっ。銃は銃弾がなきゃ使えない。刀はそんな物が無くても使えるけどね。」
瑠海「…っ…!!」
「…参りましたっ…。」
座礼をする瑠海。
瑠海に歩み寄るサクラ。
そして、何かを取り出して、瑠海に渡した。
サクラ「はい。」
瑠海「えっ…?」
それは、連発式拳銃【ヒヤシンス】だった。
瑠海「でも私は貴女に負けたのに…!」
サクラ「私拳銃とかよく分かんないから。それに、【ヒヤシンス】は貴女に相応しい。」
瑠海「…!!」
サクラ「でも、条件付きだよ。」
瑠海「条件…?」
サクラ「うん。」
「私達、『花根衆』に入ること。」
瑠海「…はい、喜んで承ります。」
こうして、花崎瑠海が『花根衆』の【桜組】に入ることが決定した。
瑠海「私にも仲間が居ます。2人ほど。」
サクラ「あ、そうなんだ?」
瑠海「その2人にも、『花根衆』に入るように連絡を入れます。」
サクラ「そんな無理に入らなくてもいいよ。」
瑠海「あの2人も相当腕の立つ『花騎士』だから、足手まといにはなりません。」
サクラ「へぇ…、その2人の名前は?」
「空羽琥珀と、夢有美月です。」
第27話 終わり