二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン 『花騎士物語』 ( No.35 )
日時: 2011/03/24 16:42
名前: 薔薇結晶 (ID: XvkJzdpR)

第29話 「【杜若】VS【鳳仙花】」


道場の中ではこの決戦はやりづらい、との事で、外での勝負となった。



勝也「始め!」




フェンリル「先手は頂きます!」

<<シャッ>>

鞘から刀を、【杜若】を抜く。
一気に豪炎寺との距離を縮めるフェンリル。

フェンリル「“皐月の一閃”!!」

刃が豪炎寺へと向けられる。
だが、全く動じない。

豪炎寺「色彩剣法“蒼”…。」

静かに、呟いた。

<<キィンッ>>

フェンリル「!?」

フェンリルは異変を感じた。
“皐月の一閃”は、こんな捌かれ方は、されないはず。
ましてや、こちらが不利になる体制の崩され方なんて、されないはず。

完全に、豪炎寺の方が有利な体制になっているのだ。


此処に、狙ってきた。

豪炎寺「色彩剣法“紅”っ!!」


一気に飛び込んできた。
フェンリルに剣の先端を向けて、真っ直ぐに。

心臓に向けて———!!


フェンリル「くっ…!!」

どうにか捌こうとするフェンリルだが…、


——まずい、捌けない!!

体勢を崩すどころか、剣筋さえ曲げられない。
このままでは。
フェンリルがやられてしまう。

だがそうなる前に、フェンリルから体勢を崩した。
“紅”は空を切った。


豪炎寺「夜空剣法“琴”。」

フェンリルの頬をかすった。


「夜空剣法“鷲”!」  「夜空剣法“冠”!」
 「夜空剣法“白鳥”!」 「夜空剣法“猟犬”!」

「夜空剣法第一の奥義、“山羊”…!!」


「あぁああぁっ!!」


エクエス「フェンリル!!」
ユニコーン「まずい…フェンリルが完全に抑え込まれている…!」
フェニックス「豪炎寺…、こんなに強かったか…!?」


フェンリル「…くっ!!」


刀を鞘にしまうフェンリル。

エクエス「(もうアレを使うのか…!!)」
ユニコーン「(だがここで使わなかったら確実にフェンリルは負けてしまう…!)」


「“瞬間若刹那”っっ!!」

閃刀【杜若】最速・最強の居合い技。
今まで、幾多の剣豪を殺してきた、居合い。

 「っ!?」

ユニコーン「なっ…!!」
エクエス「ばっ、馬鹿な…!!」
フェニックス「そんな…“瞬間若刹那”が…!!」
ペガサス「嘘だろ…!!?」


豪炎寺の左手の2本の指によって、止められていた。
しっかりと。

フェンリル「!!(動かない…!!刀がっ…!!)」
豪炎寺「…西洋の剣術も大した事はないな。【鳳仙花】本来の技なんて、出す必要が全くない。」
フェンリル「そんなっ…!!」


「夜空剣法第十二の奥義、“射手”。」



フェンリルは声すら出ず、その場に倒れた。


豪炎寺「…【杜若】、もらって行くぞ。」

エクエス「フェンリル…!!」
ユニコーン「しっかりしろ、フェンリル!!」
フェニックス「フェンリル!!フェンリルッッ!!」

円堂「次は俺達だぜ、土門。」
ペガサス「くそっ…、円堂…!!」



次回、円堂VSペガサス。

かつての友の、決戦。



第29話 終わり