二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン 『花騎士物語』 ( No.43 )
日時: 2011/03/25 12:36
名前: 薔薇結晶 (ID: Ayie/5bK)
参照: 通知表帰ってきた。美術5で音楽4、その他全部3(笑

第30話 「次元が違う」



「始めっ!」


雷弓【向日葵】VS、普通の弓。

静かに、始まった。


円堂「土門、お前の腕、見せてもらうぜっっ!!!」

そう言って思いっきり矢を引き絞り、放つ。
土門事ペガサスは、それをかわす。
だが、

ペガサス「なっ!」

着地する場所に向かって、円堂は矢を構えていた。
そして、放たれる。
ペガサスは【向日葵】の本体でそれを捌いた。

円堂「…さすがにこれは通じないか。単純すぎるもんな。」


ペガサス「“電雷の矢”!!」

<<バチバチッ>>
 そんな音を立てて、矢は放たれた。
だが。

円堂「そんなモンじゃないだろ、土門。お前本気でやってんのか?」
ペガサス「うるさいっ!!」

はぁ…、とため息交じりに構える円堂。
軽く引いて、軽く放った。


エクエス「あやつ…あんな軽い矢で何をする気だ。」
ユニコーン「さぁ…。」
フェニックス「円堂…。」


だが、その放った矢は。

<<バチイィィィィンッ>>

と、騒音を立てて“電雷の矢”と相殺したのだ。


エクエス「あんな矢で相殺だと!?」
ユニコーン「何者なんだ…アイツは…!」


相殺だけでは終わらなかった。
その後に、誰がどう見てもおかしい現象が起こったのだ。

フェニックス「何だ…!?」
エクエス「なっ…矢が旋回しているだと…!?」

そう。
雷が球体になり、その中で2本の矢が旋回し始めた。
そして…

ユニコーン「ペガサス!!!」
エクエス「避けろぉっ!!」

宙に跳んだ。
ペガサスは其処から矢を放った。

円堂「ダメだな、それは俺まで届かない。」

円堂はペガサスが放った矢を見て言った。
そして、円堂自身も矢を構えた。



<<ザクッ>>

ペガサス「えっ…?」


時、既に遅し。
右腕に。
矢が刺さっていた。

ペガサス「あぁっ…!!」

空中で体勢を崩すペガサス。
それを見て、円堂は。

円堂「…ずれたな…。もう少し特訓やっとけばよかった。」

と、呟いた。
何故、そんな言葉を呟いたのか。

豪炎寺「何処を狙ってたんだ?」
円堂「右胸。結構浅めに狙ってた。」

肺が傷つかない程度に、と付け足す円堂。


円堂「でも、まだ終わってないぜ?」

そう。
あの、球体。


ペガサス「!! やべっ…!!」

いち早く気が付いたペガサスは弓を構えた。
そして

ペガサス「“電力吸収”!!」


<<バチィンッ>>

と、音が鳴り、球体は消滅した。


ペガサス「…今の、何だよ。」
円堂「…今のって?」
ペガサス「さっきの球体だ!!どうやって生み出した!!」

そう。
相殺した上に、電力が増幅など。

 あ り え な い

この5文字が浮かぶ。

円堂「……言っても絶対分からないぜ。何てったって、あれは『逆奥義』だし。」
ペガサス「『逆奥義』…?」
円堂「相手の『花器』の能力をコピーしたんだよ。弓同士だったらなおさらやりやすいしな。それに…これ、俺ん家の『限定奥義』だし。」


エクエス「まずいな…。」

豪炎寺「円堂は弓だったら恐ろしい位の能力を発揮するからな。」


「ペガサスとは…、」

  「土門とは、」


「「次元が違う!!」」



第30話 終わり