二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン 『花騎士物語』 ( No.84 )
- 日時: 2011/04/01 14:56
- 名前: 薔薇結晶 (ID: FQvWtEF/)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v
第38話 「アロマ」
日奈乃「こちらです。」
日奈乃がとある部屋の前で立ち止った。
日奈乃「秋さんの、病室です。」
ジュリア「…失礼します。」
ゆっくりドアを開いて、病室に入るジュリア。
その後に続く7人と日奈乃。
ジュリア「秋さん…。」
そう言ってベッドに座るジュリア。
そして、じっと秋を見つめる。
ジュリア「【雛罌粟】では…、もう無理なのね?」
日奈乃「あ…はい。」
ジュリア「…はぁ…、所有者がまだイマイチ分からないのよね…。」
サクラ「ジュリア…何言ってんの?」
ジュリア「治弓【椿】。」
マーク「…この世に治せない病は無い、と言われる弓だな。」
ジュリア「えぇ。アレだったら…、と言いたいところだけど。」
立ち上がり、【薔薇】を構えるジュリア。
2人を除いて、その行動に驚愕した。
フィディオ「ジュリア!!何する気だ!?」
サクラ「え、フィディオ知らないの?」
フィディオ「な、何を…?」
サクラ「“ヒーリング・アロマ・ローズ”。まぁ、これ通称だけど。」
さらに?が増える。
そこでマーク。
マーク「要するに、回復系統の技だ。」
ディラン「なるほどね!」
フィディオ「そう言ってくれれば分かるのに。」
サクラ「パッと出てこないんだもん、そんなの!」
ジュリア「ちょっと黙ってて。」
フィディオ「頭ひねったら出てくると思うけど。」
サクラ「だから出てこないんだってば!!」
フィディオとサクラの口論が始まる。
止めようとするラオンが居るが、効果なし。
「うるさいっ!!黙れと言ってるでしょ!一回で黙りなさい!!!」
ジュリアの喝が飛ぶ。
固まり、縮こまる2人。
「「ごめんなさい…。」」
ジュリア「ったく…っ。」
顔に怒りを浮かべながら再び構える。
<<フワァッ>>
風が巻き起こる。
7色の薔薇の花びらが舞う。
「“薔薇の精霊”よ、今此処に眠りし彼の者を『棘の鎖』から解き放て————
—————“ローズ・オブ・ハーツ”—————」
<<ポンッ>>
秋に薔薇の花びらが降り注ぐ。
そして風がやんだ。
ジュリア「…ふぅ。」
サクラ「ん〜…癒されるなぁ〜、アロマの香りって。ね、マーク。」
マーク「そうだな。」
ジュリア「…あとは、秋さんが目覚めてくれたら。」
第38話 終わり