二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン 『花騎士物語』 ( No.87 )
日時: 2011/04/16 21:45
名前: 薔薇結晶 (ID: fTO0suYI)
参照: 遊んでばっかで全然カキコに来てなかった><

第40話 「『ベテルギウス』」





馬車から降りる、1つの人影。

豪炎寺「相変わらず…、物凄い街だな。」

大理石で出来た門に、『ベテルギウス』と刻まれている。
そう。此処は大理石の街、『ベテルギウス』。



「豪炎寺?」

豪炎寺「…佐久間か、久しぶりだな。」
佐久間「鬼道か?」
豪炎寺「あぁ。雷門から手紙を預かってる。」
佐久間「そうか。案内するよ。」
豪炎寺「是非とも頼む。」


何処を見てもモノクロなこの街と、前回の舞台『リゲル』。
2つの街の共通点は、街が1つの『チェス盤』になっている事だ。
そして、2つの街の名物は一番奥に見える大きな黒水晶の神殿。
『ベテルギウス』、『リゲル』の平和の象徴である『オリオン神殿』だ。
ちなみに、『リゲル』には大理石の神殿がある。


豪炎寺「いつも道は覚えようとしているんだがな…。」
佐久間「なかなか覚えられないだろ?俺も小さい頃は良く道に迷ってたよ。」

『ベテルギウス』と『リゲル』の共通点②。
双方とも、昔良く王国軍に攻められていた事によって変形した、迷路のような街並み。
いや、完全な迷路。が正しいだろうか。

豪炎寺「それなりに目印があればいいんだが。」
佐久間「一応あるんだぞ。」

佐久間が指をさす。
その先にあったのは…『白のナイト』。
とても大きな駒だ。

佐久間「向いてる方向に進めば自警団の屋敷に着く。」
豪炎寺「そうだったのか…、参考にさせてもらう。」















そして、黒水晶ではなく、黒曜石で出来た屋敷が1軒経っていた。
これこそ、『ベテルギウス』自警団の屋敷である。

豪炎寺「いつ観ても相当な建物だな。」
佐久間「だろ?屋敷の中も仕掛けだらけなんだぞ。」
豪炎寺「そ、そうだったのか?」
佐久間「あぁ。いつも俺や鬼道と一緒に来てたから気づかなかったんだろ?」
豪炎寺「全くその通りだ。」

がちゃ、と扉を開けて、屋敷の中に入る。
其処には兵士が4人居た。佐久間が胸元から何かを取り出し兵士に見せると、兵士達はさっと横に避ける。
そしてスタスタと先に進む佐久間。豪炎寺はその後を歩く。

豪炎寺「今の…何だ?」
佐久間「ん?今のって何だ?」
豪炎寺「兵士に見せたヤツだ。」
佐久間「あぁ…コレか?」

そう言って佐久間はまた胸元から何かを出した。
それは、紫の石で出来たナイトだった。

佐久間「これは『ベテルギウス』自警団の証だ。これが無いと俺もお前も入れないんだぞ。」
豪炎寺「そうだったのか、…でも…言われてみれば鬼道も何か見せてたな。」



そして、佐久間がある部屋の前で立ち止まった。

佐久間「さ…副団長、鬼道の部屋だ。」





第40話 終わり