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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【イナイレ】—花 人 狩— ( No.11 )
- 日時: 2011/03/26 18:32
- 名前: ユキナ ◆jSzUFJdXHo (ID: 5kRRHve4)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v
*第一訓*
〜小さな逃亡者〜
————《ジャスミンの花ことばはね?》
太陽の光が差し込む森の中、
母親が少女の白い髪を解きながら言う。
《清純と喜び、可憐、素直、あと、何かわかる?》
《えー?うんとねぇ、えっとねぇ、・・・・うーん・・・》
母親の問いに、少女は黙り込む。
その様子を見て、母親はフフ、と笑う。
《それはね、》————
———————————————・・・・・・・・・・・・・・
「・・・・私・・は・・貴方について・・行く・・・・・・・・・・・・・・・・」
そうつぶやいた後、はっ!・・として目が覚めた。
「・・・・・夢、か・・」
「嬢ちゃーん?着いたぜー?」
キィ・・・と、手押し車が止まる。
少女——茉莉花は自分にかかっていた布きれをはいで、むくっと起き上がった。
手押し車を引いていたのは、30〜40代くらいの男性であった。
茉「おじさん、有難うございました。」
「いいってことよ。・・それより、嬢ちゃん、あそこから逃げてきたんだって?」
男性の目の先には、遠くの方に大きくそびえたつ城があった。
「どんな理由であれ、こんな小さな子供までとらえるとは最近のお偉いさんはどうかしてると思わんか?なぁ・・」
茉「はは・・・」
と、茉莉花は苦笑い。
「まだぁ、そこら辺を兵がうろついてるかもしれないから気をつけろよ?」
茉「はい。有難うございました。」
布きれを顔が隠れるくらい深く羽織り、手押し車からぴょん、と降りて、
ぺこり、とお辞儀をしてから駆け出した。
〜ある場所にて〜
「動き出した・・・・・・
『花姫』が」
吐き捨てるようにつぶやいた。
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