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＊第九訓＊


　　　　　〜変わり果てた【国】〜


カ「・・・・・」

茉「っ・・・！！」


ジャスミンの【国】の変わり果てた姿には、とても言葉が出なかった。

建物は崩壊・・・どころか全焼。

街のほとんどが焼けて、その姿をなくしていた。



茉莉花はぐっと手を握り締める。

強く・・。

自分を責めるかのように・・・。





カ「・・・・自分をあまり責めるな」

茉「っ・・・私だけが・・生き残ったんだ・・。」



　　　　——理不尽な運命を恨んだ——

簡単に自分から大切な者たちを奪っていき、

手を下した奴らは平然と生きていることに。




























フゥ・・・とカノンが息をついた。


カ「・・・・ものは相談だ。・・・茉莉花、私と一緒に来ない？」

茉「・・え・・？」

カ「今私は、国々の『花姫』を集めている」

茉「どうして・・？」

カ「力が必要だから。・・・・そして、この世界を終わらせたいから」



茉「・・・・・この世界を・・・・？」


カ「あぁ、この腐れきった世の中を、終わらせたい。」


茉「なんで・・・？」


自分も同じ意見だ。


と言う前に、


カノンに問う。











































































カ「・・・・・・・在るべき世界じゃないから」