二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【イナイレ】—花 人 狩—〔オリキャラ募集中〕 ( No.50 )
日時: 2011/03/28 22:51
名前: ユキナ ◆jSzUFJdXHo (ID: FDRArTRL)
参照: http://www.youtube.com/watch?v=dWia-ifq1k0&feature=related

*第十訓*


      〜写真なのかの塔〜


「・・・で?どうだったんだ?」


「・・・・・・・・・・・・・・・またお前か。悪趣味な奴・・。今日はお前一人か・・?」




茉莉花を発見してから、一日が過ぎた。

風「あぁ。そうだが?」

此処はカノンの家らしき場所。

カ「・・・・はぁ。大大大当りだった。」

風「それはよかったな。・・と、なんだそのため息は。」


カノンは、古い本のページをめくりながら、風介に目もくれない。


カ「・・・・・・別に」


ペラ・・・・


しばらく、ページのめくる音だけが聞こえていた。





風「・・そんなにのんきにしてていいのか?」

カ「・・・・・・別に」

風「人間が攻めてくるかもしれないよ?」

カ「・・・・・・別に」

風「近々人間の戦争がありそうだな」

カ「・・・・・・別に」

風「そういえば、また新しい花姫が見つかったとか言ってたな」

カ「・・・・・・別に。・・・・・・・・・ん!?」


風「ぷっwwww本当にお前は面白い。あぁ、今のは嘘d(((殴」

カ「・・・ごめん、手が滑った。そうだ、ついでにあの世にいっとこうか?」

風「すみません。はい。殺さないでください。マジで顔が怖いです。カノンさん。その無表情で冷たい眼差しはやめてください」



フンッ、とカノンがそっぽを向く。




その時、強い風がザザァーと吹き、本のページがパラパラめくれた。

そのある一ページからひらり、と紙が落ちた。



風介がソレを見つけ、拾い上げしばしばと眺めた。


風「・・・・写真?塔だ・・それも石の・・。見たこと無いな・・・」





カ「“世界塔(ザ・タワー)”この世界の始まりの場所。」





風「え・・・?」



そういったときのカノンは、なんだか別人みたいだった。

いや、言っているのは本人なのだが、一瞬、そう、一瞬だけ・・・雰囲気が、眼の色が変わった。


カ「・・・返して、それ。」

風「ん?あ、あぁ・・・悪い」


そのときには、いつも通りにもどっていた。





何だったのだろう・・・・。

そう、考えていると、


こっちを向いたカノンの手が、一瞬ぶれた。


それと同時に、パシッという刺突音が、右手の先に響いた。


風「赤い、玉?」

カ「昨日湖周辺の森で見つけた。管狐の礼だ。やる」

風「は、はぁ;コレをどうしろと?」

カ「・・・それは知らない。好きにすればいい」