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＊第十五訓＊


　　　　　　　　〜準　備〜




カノンたちが薔薇の【国】を出たのは、日がすっかり沈み、星が輝いている夜。






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「おい、いるか？おい」

静かな森に、少女の声が響く。


「ふゎぁあ・・・・んだよ、いま真夜中だぞカノン。あと、俺は『おい』じゃねー」

『山神』・・天狗が、半開けの目をこすりながら言う。

カ「・・・チューリップ？？」

晴「ちげーよ！！俺はチューリップじゃないっていつもいっｔ「五月蝿いぞ、チューリップ。ふぁぁ〜・・」だからちげーってぇの！！」


カ「二人ともおきたか、丁度いい。」


「「？？」」


カ「地図を、作ってほしい。できれば、日が昇る前に・・」



「「はぁぁあ！？」」


見事にハモった。



地図作り。

天狗の特技の一つだ。

カ「湖から人間の住む町あたりまででいい」

晴「おまっ、地図作んのにどんだけ時間がかかるか知ってるだろ！！」

カ「・・知ってる」


地図を作るのに、半径５ｋｍは早くても二日かかる。

町辺りまでそのくらいの距離だから、天狗が無理と言うのもしかたない。


風「だったら、無茶を言うな。日が昇る前に・・二人で？そんなの無理に・・・」

カ「無理じゃ、ないでだろう？お前たちなら」



その言葉は、風介と晴矢に向けての信頼の証。



晴「・・はぁ。わーったよ」

風「・・できる限り、な。」




バサッ・・・と、ツバサを広げ、飛び去っていった、二人。









カ「・・・お願い」






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み、短い；；；

あ、言い忘れましたけど、

天狗の羽の色、風介が白で晴矢が黒ですｗ